家電の処分・回収

エアコンの処分方法6選!詳しい処分方法を徹底解説!

家電の処分・回収

2001年に施行された「家電リサイクル法」によって、テレビや冷蔵庫、エアコンといった大型家電は自治体の粗大ゴミとして処理することができなくなりました。

これらの大型家電を不適切に処分すると、環境問題に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切なリサイクルと処理が必要とされています。

  • エアコンはどこで処分できるの?」
  • 費用はどのくらいかかる?」
  • 何をすればいい?」

エアコンは、日常生活に欠かせないものであり、数年間の使用を見越してメーカー保証が付いていますが、さまざまな事情で手放さなければならない場合もあります。

この記事では、エアコンを正しく処分する方法やその費用について詳しく解説します。できるだけ費用を抑えて処分する方法や、手続きを簡単にして楽に処分する方法も紹介します。

大型家電の処分に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。不適切な処分は環境問題に悪影響を及ぼす可能性があるため、「家電リサイクル法」という法律が設けられています。

家電リサイクル法とは?

家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)は、廃棄物の削減と資源の有効活用を促進するため、リサイクルや再利用を推進する法律です。
経済産業省:家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)

廃家電製品には、鉄、アルミ、ガラスなどの有用な資源が多く含まれ、また、我が国の廃棄物最終処分場の残余容量がひっ迫しており、廃棄物の減量化は喫緊の課題となり、廃棄物の減量とリサイクルが必要となってきました。
 このような状況を踏まえ、廃棄物の減量と再生資源の十分な利用等を通じて廃棄物の適正な処理と資源の有効な利用を図り、循環型社会を実現していくため、使用済み廃家電製品の製造業者等及び小売業者に新たに義務を課すことを基本とする新しい再商品化の仕組みを定めた家電リサイクル法が平成10年6月に制定され、平成13年4月から施行されました。
環境省:環境再生・資源循環「家電リサイクル法の概要」

この対象となるのは、一般家庭や事務所から排出される「エアコン」「テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」の4つです。

これらの製品は、リサイクル料金を支払って適切に処分することが求められており、正しく処理しないと法律に違反する可能性があります。有用な部品や素材をリサイクルすることで、環境への負担を軽減し、資源の有効活用を進めています。

この法律に違反してエアコンを不法投棄すると、最大で5年の懲役または1000万円の罰金が科される可能性があります。

家電リサイクル料金

以下の表が「家電リサイクル料金」の目安です。

品目家電リサイクル料金
エアコン990円~9,900円
参考:家電リサイクル券センター『2024年4月版 リサイクル料金一覧表(家電リサイクル手続きの進め方)』

「リサイクル料金」はメーカーや品目によって異なります。たとえばSHARPやPanasonicなどの国内メーカーの場合約990円ですが、海外メーカーのエアコンは最大で9,900円が必要です。
参考:家電リサイクル券センター『2024年4月版 リサイクル料金一覧表(家電リサイクル手続きの進め方)』

家電リサイクル法の対象となるエアコンは以下の通りです。

  • 壁掛け形のセパレート形
  • 壁掛け形ガスヒーターエアコン
  • 壁掛け形ハイブリッドエアコン(石油、ガス、電気併用エアコン等)
  • マルチリンク(室内機は壁掛け形、床置き形が対象、その他の室内機は対象外。全ての室内機が対象外の場合は、室外機やリモコンも対象外。)
  • 床置き形セパレートエアコン
  • 床置き形ハイブリッドエアコン(石油、ガス、電気併用エアコン等)
  • ウィンド形エアコン

中には家電リサイクル法の対象外となるものもあります。以下のエアコンが該当します。

  • 天井埋め込みカセット形エアコン
  • 2壁埋め込み形エアコン (天袋形、地袋形を含む)
  • 天吊り形セパレートエアコン
  • 冷風機・冷風扇
  • スポットエアコン
  • ウィンドファン
  • 除湿機
  • パッケージエアコン

参考:家電リサイクル券センター『対象廃棄物(家電4品目)一覧』

他の家電リサイクル品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機)に関して詳しい分類や処分方法は、以下にそれぞれまとめてありますので確認してみましょう。

エアコンの取り外しはどうする?

エアコンの取り外しには専門的な知識と技術が必要です。

エアコンは高い位置にあり、室外機はかなりの重量があるため、ひとりで作業すると、本体を誤って落下させてしまい、怪我をしたり建物を破損したりするリスクがあります。

業者に取り外し作業を依頼した場合、4,000円~6,000円以上の費用がかかることもあります。

もちろん、自分で取り外し作業を行えばその費用はかかりませんが、取り外しに必要な工具を用意する必要があります。

また、エアコンに含まれる冷媒ガスは外に漏れないように回収することが義務付けられています。適切な方法を取らないと、フロンガスが噴出してしまいます。

自分で指定引取場所に持ち込みたい場合も、取り外しの作業は専門業者に任せるようにしましょう。ただし、もしご自身で取り外し作業を行う場合は、しっかりと準備し、安全に配慮して行ってください。

故障した?と思ったら

突然、エアコンの不具合が起きて「もう処分するしかない?」と思っても、まず本当に故障しているか確認してみましょう。

一見故障に見えても、フィルターやドレンホースが原因の一時的な不具合である可能性があります。たとえば、「風が出なくなった」と思っても、フィルターの汚れが原因で風量が弱まっているだけかもしれません。

また、水漏れがある場合も、ドレンホースの軽い詰まりや角度の問題であれば、自分で簡単に対処できることがあります。

不具合を防ぐためにも、定期的なお掃除は心懸けておきましょう!

ここでは、家電リサイクル料金や収集運搬料金を節約する方法、および処分費用を抑える具体的な手段について、順を追って説明します。

エアコンを処分するための6つの方法

エアコンの処分方法について、さまざまなケースに応じた詳しい説明をいたします。

費用を節約したい方には、家電リサイクル料金や収集運搬料金を節約する方法や、買取サービスの利用をおすすめします。

時間がない場合には、「即日回収サービス」が非常に便利です。また、他の不要品と一緒にまとめて処分できるサービスがある場合には、不用品回収業者の利用もおすすめです。

以下に、さまざまな処分方法の特徴を比較した表を示します。

処分方法搬出作業リサイクル料金即日処分
①行政の指定収集業者不可必要不可
②家電量販店可能必要不可
③指定引取場所(持ち込み)
・一番安く処分可能
不可必要可能
④買取業者 リサイクルショップ可能不要不可
⑤フリマアプリ オークション 掲示板不可不要不可
⑥不用品回収業者
・サービス特化
可能不要可能
※不用品回収業者は、請求する費用に「家電リサイクル料金」や「収集運搬料金」などを含んで計算する場合が多いため、別途支払う必要がありません。そのため、不要として紹介しています。

以下では、6つの処分方法について詳細に説明し、それぞれの特徴や利点、欠点を紹介します。

行政の指定収集業者に依頼する

行政と提携しているため、初めて利用する方でも安心です。ただし、業者によっては収集運搬料金や搬出作業の有無、訪問日時や対応エリアに制限があるため、詳細については直接業者に確認する必要があります。

便利な回収サービスですが、家電リサイクル料金に加えて収集運搬料金が別途発生することに注意が必要です。

収集運搬料金は業者によって異なることがあり、住所や特定の条件によって追加料金が発生する場合もあります。

エアコンの撤去や家庭からの搬出など、業者の対応範囲や料金は各業者ごとに異なるため、事前に確認することをおすすめします。

自治体の公式ウェブサイトには、許可された業者の連絡先や所在地が掲載されているので、近くの業者をチェックしてみてください。

また、自治体からの提案として、家電量販店での処分が難しい場合の手段があります。新しいエアコンの購入を検討している場合は、まず購入を考えている店舗に相談するのが良いでしょう。

家電量販店に依頼する

家電量販店での買い替えを検討している方には、古いエアコンを引き取ってもらう方法をおすすめします。これにより、下取りや割引を受けられるため、経済的です。

さらに、新しい家電の配送・設置と同時に古い家電を撤去してもらえるサービスもあり、手間が省けます。

「ヤマダデンキ」では、2017年から2024年に製造された全メーカーのテレビや冷蔵庫、洗濯機などを対象に「家電買取キャンペーン」を実施中です。エアコンに関しては買い換えが必須条件となっています。
ヤマダデンキ「エアコン買取査定・買取価格」

例として、ヤマダ電機、ケーズデンキ、ビックカメラ、ヨドバシカメラの収集運搬料金に関して紹介します。

収集運搬料金
ヤマダ電機2,500円
ケーズデンキ3,300円
ビックカメラ2,200円
ヨドバシカメラ550円

「訪問回収」を選ぶ場合、自宅までの出張費が追加されるため、全体の費用が増えることがあります。

特に買い換えでなく処分のみを依頼する場合、料金が高くなることや手続きが複雑になる可能性があるため、注意が必要です。

費用をできるだけ抑えることはできますが、大型エアコンなどの重い家電を自分で運ぶのは難しいです。コストを抑えたい方や現金化を希望する方には、次に紹介する買取業者やリサイクルショップの利用が適しています。

指定引取場所に持ち込む

ご紹介する処分方法の中で、最もコストを抑えられるのは「指定引取場所」への持ち込みです。

「指定引取場所」は全国の自治体に設置されており、冷蔵庫や洗濯機などの家電をリサイクルのために受け入れています。自分で運搬することで、「収集運搬料金」を削減できます。

この方法では、家電リサイクル料金のみで済むため、費用を抑えたい方に最適です。指定された場所まで自分で運ぶ必要がありますが、安く処分したい方にはおすすめです。

家電リサイクル法の対象商品を処分するには、郵便局で家電リサイクル券を購入する必要があります。必要事項を記入し、処分費用と振込手数料を支払うことで、リサイクル券を入手できます。郵便局で手続きを済ませてください。

指定引取場所まで運搬する手間と輸送距離が増える点がデメリットです。市内には指定引取場所がない場合もありますので、最寄りの地点を検索してみましょう。
家電リサイクルセンター「指定引取場所検索」

費用をできるだけ抑えることができますが、大型冷蔵庫などの重い家電を自分で運ぶのは困難です。コストをかけたくない方や現金化を希望する方には、次にご紹介する買取業者やリサイクルショップの利用が適しています。

買取業者・リサイクルショップで売る

リサイクルショップや買取業者では、再販可能なエアコンを引き取ってもらえることがあります。まずは業者に連絡して買取価格を見積もり、複数の店舗で価格を比較するのが良いでしょう。

買取金額が示されない場合でも、無料で引き取ってもらえることがあります。

一般家庭でよく使われるエアコンは需要が高く、比較的高額での買取が期待できます。特に以下のタイプのエアコンは、高い売却価格が見込まれます。

  • 人気の機種
  • 最新のモデル
  • 未使用品に近しい状態
  • 保証期間が残っている
  • オーブン機能付き

自分で運ぶのが難しい場合には、「出張買取サービス」が便利です。地域や業者によって条件が異なるため、まずは近隣の業者に相談し、適切なサービスを選ぶことが重要です。

また、エアコンの状態にも注意が必要です。部品が欠けていたり汚れていたりすると、買取対象外になることがあるため、事前に状態を確認しておくことが重要です。

買取対象となるエアコンはすべてではなく、一般的には製造から5年以内など良好な状態のものに限られます。買取が保証されていない場合でも、状態が良ければ一度試してみる価値があります。

買取業者の査定に満足できない場合や提示された価格に納得できない場合は、オンラインでの販売を検討するのも良いでしょう。フリマアプリやネットオークション、掲示板を利用することで、より良い条件で取引できる可能性があります。

フリマアプリ・ネットオークション・掲示板に出品する

フリマアプリやネットオークション、掲示板を利用することで、不要な家電を希望通りの条件で売却し、処分費用を削減できます。

「メルカリ」「ヤフオク」「ジモティー」などの人気フリマアプリやネットオークション、広範な掲示板を活用すれば、不要な家電を高値で売却するチャンスが増えます。

これらのプラットフォームは多くのユーザーが利用しており、需要が高いため、買取業者やリサイクルショップでの引き取りが難しい場合でも、迅速に買い手を見つけることができます。

個人間の取引では、販売価格がパーツや説明書の有無によって大きく変わることがあります。また、業者に依頼する場合とは異なり、トラブルのリスクもあるため、注意が必要です。

  • 商品の写真を高品質で撮影する
  • 傷や不具合などの詳細情報を正確に記述する
  • 正確な情報を提供する
  • 商品が売れたら速やかに発送する
  • 注意深く梱包し、商品が安全に届くように気を配る。

商品を出品してから売却までの時間が不確定で、準備や購入者とのやり取りに時間がかかることがあります。そのため、迅速に処分したい場合や手続きを簡略化したい場合には、この方法は適していないかもしれません。

不要品を迅速かつ確実に処分したい場合は、「不用品回収業者」に依頼するのが最適です。これらの業者は即日対応が可能で、多様なサービスを提供しています。

不用品回収業者に依頼する

民間の不用品回収業者を利用すれば、不要な物を簡単に処分できます。これらの業者は専門的に管理し、大型家電や家具、小型家電などを効率よく回収します。

さらに、電話での即日回収サービスも提供しており、引っ越しや大掃除で出た大量の不用品も迅速に処分できます。

家電以外にも家具類の依頼をすることもできますので、ご希望に合わせて確認してみましょう。

不用品回収業者は、作業費や人件費を含むプラン料金で見積もりを提示し、通常の処分費用と大きな差はありません。

また、ごみ屋敷や空き家の整理など特殊なケースにも対応しており、さまざまな不用品の処分を検討している方に適しています。

不用品回収業者は多く存在し、なかには高額な料金を請求したり、作業の品質に問題がある業者もあります。そのため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。業者選びの際は、複数の見積もりを取り、実績と信頼性のある業者を選ぶことをおすすめします。

契約に関するトラブルが発生した場合は、「国民消費生活センター」に相談することができます。対面での相談を希望する場合は、事前に電話で予約をする必要があります。
国民生活消費センター

エアコンの処分をお考えなら『不用品回収いちばん』におまかせください!

こちらがエアコンの処分を検討している方々に向けた方法です。

  • 費用や時間、手間を最小限にしたいなら、「不用品回収業者」
  • 新しいエアコンの購入を考えている方は、「家電量販店」
  • 労力を惜しまずコストを削減したい場合は、「直接搬入」
  • 再販可能なソお持ちお持ちの場合は、「買取業者・リサイクルショップ」
  • 手間や時間をかけてもお金にしたい場合は、「フリマアプリ・ネットオークション・掲示板」
  • エアコン以外の不用品もまとめて捨てたい場合は、「不用品回収業者」

コストや手間、時間の観点から見ると、「不用品回収いちばん」は様々なニーズに効果的に対応できます。

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