不要となったタイヤの処分方法がわからず、不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。廃タイヤやホイール付きタイヤは、一般的に処理困難物とされ、自治体の回収には頼れないため、どこに捨てればよいのか悩むことがあります。

本記事では、タイヤやホイール付きタイヤの正しい処分方法について解説します。不用品回収業者やタイヤ販売店を利用する方法のメリットやデメリット、費用相場についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。タイヤの処分に悩んでいる方は、この記事を最後まで読むことで、お得に処分する方法がわかるでしょう。

ホイール付きタイヤは多くの自治体で処分不可

タイヤは保管スペースを広く確保しなければならないため、不要となれば早急に処分したいと考える方も多いでしょう。しかし、廃タイヤは環境省により「適正処理困難物」に指定されており、ゴムやワイヤーなどの素材が組み合わさっているため、ほとんどの自治体では粗大ごみとしての回収が困難です。

ただし、一部の地域では例外があり、例えば埼玉県や栃木県、茨城県の一部地域では、自治体が別料金で廃タイヤの回収を行っています。関東圏以外でも、愛知県岡崎市ではホイール付きタイヤを粗大ごみとして処分できたり、三重県伊勢市では125cc未満のバイクタイヤを処分できたりする場合があります。

そのため、お住まいの自治体がタイヤの回収に対応しているかを事前に確認することが重要です。もし自治体での回収が難しい場合は、他の適切な処分方法を検討する必要があります。

自治体名	対応状況
東京23区	処分不可
横浜市	処分不可
千葉市	処分不可
さいたま市	粗大ゴミと同じ方法で処分可能

タイヤの処分のを受け入れることが可能な業者に関しては、
日本自動車タイヤ協会のページより事前に確認することが可能です。
自宅から近い受け入れ可能先を調べてから処分を検討することでスムーズに処分をすることができるでしょう。

タイヤを処分するタイミング

タイヤとホイールの寿命はそれぞれ異なり、タイヤは3～5年、ホイールは10年以上と言われていますが、これに囚われずに状況に応じて適切なタイミングで処分することが重要です。特に、タイヤの溝が4mm以下になったり、使用開始から5年以上が経過している場合は、安全性の観点から交換を検討するべきです。スタッドレスタイヤも、ゴムが硬くなっていたり、プラットフォームが露出している場合は交換が必要です。

また、タイヤを長持ちさせるためには、定期的なタイヤローテーションが有効です。しかし、使用頻度や保管方法によりタイヤの状態が劣化している場合、耐用年数に達していなくても交換が必要なことがあります。例えば、タイヤにひび割れが見られたり、不自然な膨らみがある場合は、専門家に点検してもらうことが推奨されます。

さらに、未使用のタイヤであっても購入から10年が経過している場合は、紫外線や雨、外気による劣化が進んでいる可能性があるため、処分を検討する必要があります。タイヤを適切に保管するためには、ガレージや直射日光の当たらない暗所に置き、温度が一定に保たれる環境が望ましいです。

タイヤの処分に関しては、自治体による回収は基本的に難しいため、処分方法を検討する際には、タイヤの状態や購入時期をしっかりと確認した上で、適切な処分方法を選ぶことが大切です。

タイヤの処分方法5選

では、実際にタイヤをどのように処分したら良いのでしょうか。
適切にタイヤを処分するおもな方法は、以下のとおりです。

・タイヤ販売店やカー用品店で処分する方法
・ガソリンスタンドで処分する方法
・カーディーラーで処分する方法
・リユースする
・不用品回収業者などで処分する方法

それぞれ詳しい内容を見てみましょう。

タイヤ販売店やカー用品店で処分する方法

タイヤを処分する際の具体的な手段として、タイヤ販売店やカー用品店を利用する方法があります。タイヤを新しく購入した際に、不要になったタイヤをその場で引き取ってもらうのが一般的です。例えば、オートバックスやイエローハットなどの大手チェーン店では、タイヤ交換と一緒に処分を依頼することで、手間をかけずに処分が可能です。これらの店舗では、タイヤ1本あたりの処分費用が約250円〜1,500円と、店舗によって多少の違いがあるものの、手頃な価格で対応してくれます。

また、インターネット上でもタイヤの購入・取付・引き取りを同時に予約できるサービスを提供している店舗があり、自宅にいながら簡単にタイヤを処分できるのが魅力です。ただし、処分のみを依頼する場合、特に正規ディーラーでは断られることがあるため注意が必要です。タイヤ交換や定期点検の際に一緒に処分を依頼するのが確実です。

特に、ホイール付きのタイヤに関しては、ホイールの状態が良ければリサイクルが可能で、無料で引き取ってもらえるケースもあります。店舗や整備会社との関係性やタイヤ・ホイールの状態によって対応が異なるため、事前に相談して見積もりを取ることをおすすめします。

このように、タイヤを処分する際には、各店舗やサービスの特徴や費用を考慮し、自分に合った方法を選ぶことで、効率的かつ経済的に処分できるでしょう。

ガソリンスタンドで処分する方法

ガソリンスタンドでも不要になったタイヤの処分を受け付けていることがあります。ガソリンスタンドは日常的に利用する場所であり、パンクや降雪時の対応など、タイヤに関連するサービスを提供している場合が多いため、比較的手軽にタイヤを持ち込むことができます。

ただし、セルフ式のガソリンスタンドではタイヤ処分に対応していないことがあり、同じ系列のガソリンスタンドでも店舗によって対応が異なるため、持ち込む前に事前に電話で確認することが重要です。また、店舗によってタイヤ処分にかかる手数料が異なることもあります。

費用の目安として、タイヤ1本あたり350〜1,000円ほどかかることが多く、ホイール付きのタイヤを処分する場合はさらに費用がかかり、650円〜が相場となっています。いつも利用しているガソリンスタンドであれば安心感がありますが、費用を重視する場合は他の店舗と比較してから決めるのが賢明でしょう。

カーディーラーで処分する方法

カーディーラーでも、不要になったタイヤの処分を依頼することが可能です。多くのディーラーでは、タイヤ交換時に引き取ってもらうのが一般的ですが、一部の店舗では「廃タイヤのみ」の持ち込みも受け付けている場合があります。ただし、正規ディーラーでは処分費用が高くなることがあるため、費用を抑えたい方には、中古車販売ディーラーや個人経営の整備会社を利用するのがおすすめです。

中古車販売ディーラーは、さまざまなメーカーの車を取り扱っているため、車種に関係なくタイヤを安く引き取ってもらえる可能性が高いです。また、個人経営の自動車販売店では、付き合いが長いほど、他店よりも安く処分できることがあります。ホイール付きのタイヤについても、ホイールの状態が良ければリサイクルが可能で、無料で引き取ってくれる場合もあります。

費用は店舗によって異なり、正規ディーラーではタイヤ1本あたりの処分費用が300円以上かかることが多いです。例えば、ホンダで330円〜、トヨタで440円〜、マツダや日産では275円〜の費用がかかることがあります。各店舗で対応が異なるため、まずは事前に問い合わせをして、価格や対応を確認することをおすすめします。

リユースする

タイヤの状態が良ければ、リサイクルショップに持ち込んで売ることができます。特に劣化が少なく、適切な環境で保管されていたタイヤであれば、数千円から数万円で買い取ってもらえる可能性があります。ホイールがセットになっている場合は、さらに高い価格が期待できるでしょう。

たとえ使用済みのタイヤであっても、状態が良好であれば中古タイヤとして再販が可能で、意外と高額で売れることがあります。また、リサイクルショップ以外でも、カー用品店で買い取りが行われることがあるため、処分を考える前に一度相談してみると良いでしょう。

《費用の目安》
・タイヤのみ：4,000円〜15,000円程度
・ホイール付き：5,000円〜40,000円程度

フリマアプリやネットオークションを利用する方法もあります。これらのプラットフォームを使えば、不要なタイヤを個人間で売買できるため、リサイクルショップよりも高値で売れる可能性があります。ただし、写真撮影やアカウント登録といった手間がかかり、さらに発送料金がかかることもあるため、自己責任で行う必要があります。

また、状態の悪いタイヤは買い手が見つからず、売れ残ってしまうリスクもあることを考慮する必要があります。

《費用の目安》
・タイヤのみ：5,000円〜30,000円程度
・ホイール付き：5,000円〜100,000円程度

買取対応店舗
・アップガレージ
・イエローハット
・タイヤ買取ナンバーワン

不用品回収業者に依頼する

タイヤを捨てたいという場合には、不用品回収業者を利用するのも便利です。

タイヤの捨て方はさまざまありますが、どの処分方法もすぐには利用できない場合があるため、急いでタイヤを捨てる必要がある時は、即日対応してもらえる不用品回収業者がおすすめです。費用こそ掛かってしまいますが、ゴミの保管などの問題がある場合にはとても有効です。

また、他の目的で不用品回収業者を利用する場合にもタイヤを一緒に回収してもらうことができます。不用品回収のついでに引き取ってもらいたいと相談を持ち掛けると、タイヤの回収については格安で請け負ってくれる場合もあります。

自転車を早めに捨てたい方、タイヤ以外にも処分したいものがある方は、不用品回収業者への依頼を検討してみてください。

不用品回収業者を選ぶ際のポイント

不用品回収業者を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしておくとスムーズに処分が進みます。

1. 対応エリアの確認
   希望する地域に対応しているかを確認しましょう。全国対応の業者や地域密着型の業者があります。
2. 料金の透明性
   事前に見積もりを取って料金体系を確認し、追加料金が発生しないか確認しておくことが重要です。
3. 口コミや評判
   インターネット上のレビューや口コミを参考にし、信頼できる業者を選びましょう。実績や評判が良い業者は安心して依頼できます。
4. 対応スピード
   急いで処分したい場合は、即日対応してくれる業者を選ぶと良いでしょう。対応の速さは重要なポイントです。
5. 保険の有無
   万が一の事故やトラブルに備えて、損害補償保険に加入している業者を選ぶと安心です。

タイヤの処分にかかる費用は？

既に述べたように、タイヤを処分する際には基本的に費用がかかります。特に以下の条件に該当するタイヤは、買取が難しく、廃タイヤとして扱われることが多いです。

• 使用期間が長く、寿命を迎えているタイヤ
• 製造年週が古いタイヤ
• 使用済みで、4本セットで揃っていないタイヤ
• ひび割れが多く見られるタイヤ

道路交通法では、タイヤの溝が1.6mm以上であることが求められており、溝が減ると事故のリスクが高まります。そのため、トレッド面に「スリップサイン」が現れているタイヤは、通常、売却が困難です。また、スリップサインに加えて、製造年週も寿命を判断する一つの基準となります。タイヤの側面に刻まれた4桁の数字「週＋年」が10年以上経過している場合、たとえ新品であっても寿命を迎えていると見なされることが多いです。これは、表面上は問題がなくても、紫外線や雨の影響で内部が劣化している可能性が高いためです。

走行距離が少ないタイヤでも、製造年週やスリップサインの状態によっては、廃タイヤとして処理される可能性があることを覚えておくべきです。タイヤの寿命に伴って交換を考えている方は、あらかじめ処理費用が発生することを念頭に置いておくのが賢明です。次に、タイヤの処分方法ごとに参考となる費用についてご紹介します。

タイヤ販売店やカー用品店での処分費用の目安

タイヤ販売店や量販店では、タイヤ1本あたり約300円で処分を依頼できる店舗が多く、4本まとめても1,200円程度で対応してもらえます。手間はかかりますが、正規のルートで処分されるため、安心感があります。また、ホイール付きのタイヤでも追加料金が発生しないことが多いので、処分を考えている場合は、近くの店舗に問い合わせてみるのが良いでしょう。

ガソリンスタンドでの処分費用の目安

従業員が常駐しているガソリンスタンドでは、タイヤ1本あたり300～350円ほどで処分をお願いできることが一般的です。タイヤ販売店や正規ディーラーと比較してガソリンスタンドは店舗数が多いため、自宅からそれほど遠くない場所で処分を依頼できる可能性が高いです。特に、重量のあるタイヤを近場で処分できるのは便利です。

カーディーラーでの処分費用の目安

正規ディーラーや自動車販売店では、タイヤ1本あたり500円前後で処分できます。ただし、正規ディーラーよりも中古車販売店の方が処分費用が安いことが多く、普段から利用しているお店があれば、値引き交渉もしやすいでしょう。お店との関係性も考慮しながら、どこで処分するか検討すると良いでしょう。

整備工場での処分費用の目安

整備工場では、タイヤ1本あたり250～550円程度で処分を依頼できることが多いです。工場によっては無料で引き取ってもらえる場合もありますが、基本的には費用が発生することを念頭に置いておく方が無難です。工場と長く付き合っている場合、より安く処分してもらえることもあるので、一度相談してみる価値があります。

不用品回収業者の場合の処分費用の目安

自治体がタイヤの回収に対応していない場合や、急いで処分したい、またはタイヤを持ち運ぶ手段がない場合、不用品回収業者に依頼するのが最も効率的です。他の方法に比べて費用はやや高めですが、何よりも自宅まで取りに来てくれる点が大きな利点です。

例えば、タイヤだけを回収してもらう場合、費用は約5,000円ほどかかりますが、まとめて10,000円ほどで他の不用品も一緒に処分できるパックプランを利用するのがおすすめです。このプランを利用すれば、タイヤと一緒に他の不要品も一度に片付けられ、時間と手間が省けます。

また、不用品回収業者は電話やメールで迅速に対応してくれるため、急いで処分したい時にも非常に便利です。費用以上に利便性やスピードを重視する方には、特におすすめの処分方法と言えるでしょう。

タイヤを手軽に処分するなら『不用品回収いちばん』にお任せ

不用品回収業者の利用がおすすめ

今回はタイヤの捨て方・処分方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか？

もし不要な自転車があり、その処分方法に困っている方や、タイヤ以外にも処分したい不用品がたくさんある場合は、不用品回収業者を利用することを検討してみてください。不用品回収業者は、大型家具や他の不用品をまとめて引き取ってくれるため、手間をかけずに一気に処分できます。また、一部の業者では買取サービスも行っているため、まだ使えるアイテムがあれば、回収費用を抑えることも可能です。

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不用品回収いちばんの基本情報

項目	詳細
サービス内容	不用品回収・ごみ屋敷片付け・遺品整理・ハウスクリーニング
料金目安	SSパック：8,000円〜
対応エリア	東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
受付時間	年中無休、24時間対応
電話番号	0120-429-660
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