発泡スチロールは食品トレーや家電の緩衝材、梱包材としてよく使われる素材ですが、自治体によって分別方法が異なるため、どのゴミとして処分すればいいのか迷うことが多い でしょう。

発泡スチロールは基本的に「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「資源ゴミ」のいずれかに分類 されますが、リサイクル可能な自治体もあるため、適切に分別することが重要 です。

本記事では、発泡スチロールの種類ごとの捨て方や自治体ごとのルール、処分時のポイントを詳しく解説 します。

発泡スチロールを処分するタイミングと処分する前に確認すること

発泡スチロールを処分するタイミング

発泡スチロールは軽量で使い勝手が良いですが、使い続けるうちに劣化したり、不要になったりすることがあります。 以下のような場合、処分を検討しましょう。

✅ 大量に溜まってしまい、収納スペースを圧迫している
🔹 引っ越しや家電の購入時などで、一度に大量の発泡スチロールが発生することがあります。

✅ 破損して再利用が難しくなった
🔹 割れたり欠けたりすると、梱包材やクッション材として再利用できなくなります。

✅ 食品トレーが汚れてしまった
🔹 洗っても汚れが落ちない食品トレーは、リサイクルに出せず通常のゴミとして処分する必要があります。

✅ 使用予定がなくなった（クーラーボックス・収納箱など）
🔹 キャンプ用や食品保存用の発泡スチロール製品を長期間使わない場合、処分を考えましょう。

処分前に確認するべきこと

発泡スチロールを処分する前に、以下のポイントを確認するとスムーズに捨てることができます。

① 自治体の分別ルールを確認する
発泡スチロールは自治体によって分類が異なります。代表的な処分方法は以下の3つです。
・公式サイトや自治体のゴミ収集カレンダーで発泡スチロールの分別を確認する。
・リサイクルが可能かどうかもチェックして、最適な方法を選ぶ。

② 汚れをチェックする（リサイクル可能かどうか）
・キレイな状態の食品トレーは、スーパーの回収ボックスに持ち込める場合が多い。
・油やソースなどの汚れがひどいものは、リサイクルできず可燃ゴミまたは不燃ゴミとして処分。

③ 大きな発泡スチロールは小さくする
・発泡スチロールのサイズが大きい場合は、ハサミやカッターで小さくすると処分しやすい。
・細かく砕くと飛び散りやすいので、袋の中で作業するのが安全。

発泡スチロールの種類と特徴

発泡スチロールは用途によって以下のように分類されます。それぞれの種類によって処分方法が異なる場合があるため、確認しておきましょう。

① 食品用発泡スチロール（トレー・カップ麺容器など）
📌 特徴
スーパーの肉・魚・総菜などの食品トレーやカップ麺の容器など
表面に油分や汚れが付着しやすい

📌 処分時のポイント
✅ キレイに洗って乾かせば「資源ゴミ」としてリサイクルできる自治体が多い
✅ 汚れが落ちないものは「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」として処分する

② 家電・家具の梱包材（緩衝材）
📌 特徴
・家電や家具の箱の中に入っている白い発泡スチロール
・軽くて割れやすく、サイズが大きいことが多い

📌 処分時のポイント
✅ 自治体によって「資源ゴミ」「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」に分かれる
✅ 大きいものは小さく砕いてから処分すると良い
✅ 大量にある場合はホームセンターやリサイクルセンターに持ち込むのも方法の一つ

③ 発泡スチロール製品（クーラーボックス・発泡スチロール箱など）
📌 特徴
・鮮魚店や食品業者で使用される発泡スチロールの箱やクーラーボックス
・厚みがあり、リサイクル可能な場合が多い

📌 処分時のポイント
✅ キレイな状態ならスーパーやリサイクルセンターで回収されることがある
✅ 自治体の分別ルールに従い、「資源ゴミ」または「可燃ゴミ・不燃ゴミ」として処分する

発泡スチロールの処分方法

発泡スチロールの処分方法にはいくつかの選択肢があります。自治体のルールを確認しながら、自分に合った方法を選びましょう

自治体のゴミ回収を利用する

多くの自治体では、発泡スチロールを「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「資源ゴミ」 のいずれかとして回収しています。分類は自治体によって異なり、汚れの有無やサイズによって処理方法が変わることがある ため、事前にルールを確認しましょう。

🟢 自治体のゴミ回収に向いている人
・ 普段のゴミと一緒に手軽に処分したい人
・ 近くに回収ボックスや持ち込み先がない人
・ 食品トレー以外の発泡スチロール（梱包材など）を処分したい人

✅ メリット
・ 手間がかからない
・ 特別な手続きが不要
・ 確実に処分できる

❌ デメリット
・ 自治体によって分別方法が異なる
・ サイズ制限がある場合がある
・ リサイクルされないことがある

📌 注意点
・自治体によって分別ルールが異なるため、事前に確認が必要。
・大きな発泡スチロールは小さく砕いてゴミ袋に入れると処理しやすい。

スーパーの回収ボックスを利用する

一部のスーパーでは、発泡スチロール製の食品トレーを回収するボックスを設置し、リサイクルを行っています。 スーパーによっては、白色トレーとカラー（模様付き）トレーを分けて回収している場合もあります。

🟢 スーパーの回収ボックスに向いている人
・ 食品トレーをよく使い、リサイクルしたい人
・ 買い物ついでに手軽に処分したい人
・ 環境に配慮してリサイクルを心がけたい人

✅ メリット
・ リサイクルされるので環境に優しい
・ 無料で手軽に処分できる
・ 自治体のゴミ回収より分別が簡単

❌ デメリット
・ 食品トレー以外の発泡スチロールは回収してもらえない
・ 回収ボックスが設置されていない店舗もある
・ 汚れているものはリサイクルできない

📌 ポイント
・キレイに洗って乾かしてから持ち込む
・トレーの裏側に「リサイクルマーク」があるものは、回収ボックスを利用できる可能性が高い。
・リサイクルされた発泡スチロールは、新しい食品トレーや建築資材として再利用される。

家電量販店に持ち込む

テレビや冷蔵庫などの家電製品の梱包材として使われた発泡スチロールは、家電量販店が回収している場合があります。
特に、家電を購入した際の配送・設置サービスとセットで発泡スチロールを回収してくれることが多い ため、新しい家電を購入するタイミングで処分するのがおすすめです。

🟢 家電量販店の回収サービスに向いている人
・ 新しい家電を購入し、梱包材をすぐに処分したい人
・ 大きな発泡スチロールを一度にまとめて処分したい人
・ 無料で処分できる方法を探している人

✅ メリット
・ 家電購入時の梱包材をまとめて処分できる
・ 無料で回収してもらえることが多い
・ 大きな発泡スチロールでもそのまま回収してもらえる

❌ デメリット
・ 回収は家電購入時のみが基本
・ 事前に問い合わせが必要
・ 店舗が近くにないと持ち込みが面倒

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼すると手軽に処分することができます。不用品回収業者は、発泡スチロールだけでなく、その他の不用品や関連不用品を迅速に回収し、適切に処分してくれます。また、自治体では日付が指定されていますが、不用品回収業者に依頼するとご希望日時で処分することが可能です。

🟢 不用品回収が向いている人
・ 他の不用品と一緒に手軽に処分したい人
・ 近く不用品ボックスや持ち込み先がない人
・ 大きな発泡スチロールを一度にまとめて処分したい人

1. 回収業者の選定
   • リサーチ: インターネットで地域の不用品回収業者を検索し、評判や口コミを確認します。信頼できる業者を選ぶために、レビューサイトやSNSの評価を参考にしましょう。
   • 比較検討: 複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較します。無料見積もりを提供している業者も多いため、複数社に問い合わせることが推奨されます。
2. 見積もりの依頼
   業者に対して、発泡スチロールのサイズ、数量、回収希望日などの詳細情報を提供します。可能であれば、写真を添付することで、より正確な見積もりが得られます。
3. 回収の依頼と日程調整
   • 依頼の確定: 最も条件の良い業者を選び、回収を依頼します。予約が必要な場合は、希望の日程を業者と調整します。 回収日時や料金、サービス内容を再度確認し、必要に応じて契約書や確認書を取り交わします。
4. 事前準備
   • 梱包と整理: 回収物を運びやすいように整理し、必要に応じて解体します。ただし、解体が必要な場合は、事前に業者に確認し、対応可能かどうかを確認します。
5. 回収当日
   指定された日時に業者が到着し、回収物を確認します。問題がなければ、回収作業を開始します。回収作業が完了したら、料金を支払い、領収書を受け取ります。支払い方法は現金、クレジットカード、電子マネーなど業者によって異なるため事前に確認しておきましょう。

自治体ごとの出し方の例

⚠️あくまで一例のため、処分する際は必ずご自身でお住いの自治体にご確認してください

藤沢市の自治体の場合

藤沢市の場合、マークがあるもの（食品トレー・発泡スチロールの容器など）は「資源ごみ」、汚れているもの（食品カス・油が落ちないもの）は「可燃ごみ」、大きな発泡スチロールの梱包材は「粗大ごみ」ではなく「資源ごみ」