いつか着ようと思っていた衣類や、面倒で後回しにしていた服がたまって、クローゼットやタンスがいっぱいになってしまうことは、誰にでもある経験でしょう。捨てるには手間がかかり、どう処分すればいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、衣類の簡単な処分方法や費用相場、処分する際の注意点を、不用品回収のプロが丁寧に解説します。「衣類や洋服の処分方法と費用は？」「衣類を無料で処分する方法はある？」といった疑問にもお答えします。

衣類は自治体のごみとして処分できますが、今すぐ大量に処分したいという場合は、不用品回収業者の利用もおすすめです。本記事を読むことで、以下の3つのことが分かります。

いらない衣類は燃えるゴミに出して処分可能

不要になった衣類は、基本的に自治体の燃えるゴミとして処分できます。この方法の利点は、処分費用がゴミ袋代だけで済み、数十円程度で済む点です。

ただし、ゴミの分別ルールは自治体ごとに異なります。一部の地域では、衣類は資源ごみとして「古着回収」に出すか、「燃えないゴミ」として処分しなければならない場合もあります。ご自身の判断で誤った分別をしてしまうと、ゴミが回収されなかったり、近隣の方に迷惑をかけたりする可能性があります。

そのため、衣類を処分する前に、必ず自治体のゴミ分別ルールを確認しましょう。公式ウェブサイトやゴミ収集カレンダーなどで詳細な情報を得ることができます。適切な処分方法を知っておくことで、スムーズに不要な衣類を処分できるでしょう。

衣類を焚き火で処理するのは法律違反

衣類は燃えるゴミとして処分できますが、焚き火で燃やして処分するのは、法律上禁止されています。

また、焚き火が原因で、全国で年間約3,000件の火災が発生しているので、身の安全を守るためにも衣類を燃やすのは絶対にやめましょう。

衣類の処分方法７選

不要な衣類を処分する際、自治体の燃えるごみとして出せる場合は、ごみ袋代以外の費用はかかりません。しかし、もう少しお得に処分したい方には、買取業者に売却する方法もおすすめです。思いがけず現金を手にできるかもしれません。

また、大量の衣類をすぐに処分したい場合や、衣類以外の家具・家電も一緒に片付けたいという場合は、不用品回収業者の利用が便利です。不用品回収業者は、迅速かつ効率的に処分を行ってくれるため、時間と手間を大幅に削減できます。各業者の料金やサービス内容を比較し、自分のニーズに最適な業者を選びましょう。

ここからは、衣類の処分方法について7つの異なる手段をご紹介します。

1. 自治体のゴミに出す
2. リサイクルショップで売る
3. フリマアプリやネットオークションで売る
4. 販売店の衣類回収サービスを利用する
5. いらない服を寄付する
6. 知人や友人に譲る
7. 不用品回収業者に依頼する

それでは、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

自治体のゴミに出す

衣類の処分方法として、自治体のごみとして出す方法があります。燃えるごみに出すことで、費用はごみ袋代のみとなり、非常に経済的です。しかし、大量の衣類を処分する場合や粗大ごみ扱いになる場合は、追加料金が発生することがあります。粗大ごみの場合、予約や手続きが必要なので、事前に粗大ごみ受付センターに申し込むことを忘れないようにしましょう。

また、自治体によっては、大量のごみを一度に処分することが難しい場合があります。この場合、小分けにして処分するのが面倒な方は、他の方法を検討するのも一案です。例えば、不用品回収業者を利用することで、効率的かつ迅速に大量の衣類を処分することが可能です。

自治体のごみとして捨てる際は、分別ルールに従って指定された場所に出すことが大切です。自治体のルールをしっかり確認し、適切な方法で衣類を処分しましょう。

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リサイクルショップで売る

衣服をリサイクルショップで引き取ってもらうことも一つの方法です。ブランド物の衣服や未使用に近いベビー服は、高価で買い取ってもらえる可能性があり、売却できればお金になるので非常にお得です。リサイクルショップには、持ち込みだけでなく出張買取や宅配買取を行っているお店もあります。自宅にいながら査定をお願いできるため、忙しい方にも便利なサービスです。ただし、買取不可の場合でも出張費や配送費がかかることがあるため、利用する前にホームページを確認しておきましょう。

状態の良い衣類や洋服は、リサイクルショップや買取業者への売却を検討すると良いでしょう。有名ブランドの衣類や未使用に近い服、しわや汚れが少ない服は高く買い取ってもらえる可能性があります。しかし、破れていたり古びたりしている衣類は買い取ってもらえないことが多いです。その場合は、自治体での処分や不用品回収業者の利用など、他の方法を検討しましょう。

リサイクルショップに持ち込む際には、適切な価格で査定してもらえるよう、古着を専門に取り扱っている業者に依頼することをおすすめします。また、ムートンや毛皮の服は特に高く売れる可能性があるため、ぜひチェックしてみてください。

参考：おすすめの洋服買取サービス

フリマアプリやネットオークションで売る

ネットオークションやフリマアプリに服を出品する方法も非常におすすめです。リサイクルショップに持ち込んだり、買取査定を依頼したりするのが面倒な方にぴったりの方法です。出品は多くのサイトで無料ででき、時間をかけてでも衣類をお得に処分したい方に適しています。

出品するには、まずアカウントを登録し、商品情報や配送方法を入力するだけです。これには約15分程度しかかからないため、手軽に始められます。最もユーザー数の多いメルカリなどのフリマアプリでは、販売価格の10%が手数料として引かれる仕組みです。

未使用に近い衣類や有名ブランドの服は、フリマアプリやネットオークションでの売却が特におすすめです。買取業者やリサイクルショップで売却できなかった服も、フリマやネットオークションなら買い取ってもらえる可能性があります。

ただし、人気のない商品はいつまでも処分できない可能性があります。また、購入者が現れた際には梱包や配送を行う必要があるため、初めてオークションやフリマアプリを利用する方には少々手間に感じるかもしれません。したがって、フリマやネットオークションでの処分方法は、時間に余裕がある方に適していると言えるでしょう。

販売店の衣類回収サービスを利用する

衣類の処分には、各お店が実施している回収サービスを利用する方法もあります。販売店に引き取ってもらうことで、再利用が促進され、社会貢献にもつながります。

例えば、ユニクロや無印良品では自社製品のみを対象とした回収サービスを実施していますが、ZARAやH&Mでは他のブランドの衣類も回収しています。近くにこれらのお店がある場合、持ち込むだけで衣類を無料で処分することができます。

さらに、お店によっては期間限定で下取りサービスを行っている場合もあります。このようなサービスを利用すれば、不要な衣類を簡単に処分できるだけでなく、次回のお買い物に使えるクーポンがもらえることもあります。

衣類の回収を行っている主なメーカーとその回収方法を以下にまとめましたので、参考にしてください。

メーカー	対象商品	回収方法
ユニクロ・GU	ユニクロ・GUの製品	お店の回収ボックス 店舗スタッフまで問い合わせ
ZARA	衣類・ホームファブリック ※どのブランドでも回収可能	店内の回収コンテナ
H&M	衣類、毛布など ※どのブランドでも回収可能	レジに持参する
無印良品	無印良品の繊維製品 *靴下・下着は除く	店舗スタッフまで問い合わせ
洋服の青山	ワイシャツ・ブラウス・スラックス・スカート・シューズ・バッグ・ベルトなど ※ブランドや状態を問わず回収可能	店舗スタッフまで問い合わせ

このほか、イオンモールでも不定期で衣類の下取り・買取キャンペーンが実施されています。

いらない服を寄付する

まだ着られる状態の衣服であれば、寄付する方法も検討してみてください。国内には、衣類回収を行なっているNPOや市民団体が数多く存在し、これらの団体を通じて海外へ支援を行っています。寄付した衣服は、リユースされたり、売却された資金でワクチンの購入に充てられるなど、有意義に活用されます。

支援団体によって回収品目や寄付の方法が異なるため、ホームページで詳細を確認することが大切です。多くの団体では、段ボールに衣服を詰めて配送するだけで寄付が完了するため、持ち運ぶ手間が省けます。また、服だけでなく不要なバッグや雑貨も回収している団体もあるので、幅広いアイテムを寄付することが可能です。

ただし、運営費用が限られているため、配送料や手数料は自分で負担しなければならないケースが多い点に注意しましょう。それでも、数は限られますが、無料で寄付を受け付けている団体も存在します。近くの支援団体を探して、最適な寄付方法を見つけてください。寄付を通じて、衣服が再び役立つ場面に貢献することができます。

知人や友人に譲る

知人に譲るのも一つの手段です。長く着古した服を譲るのは避けるべきですが、誰かに譲れば処分費用をかけずに無料で服を処分できます。特に、子供用の服は短期間で着られなくなることが多く、子供がいる家庭に譲ると喜ばれる傾向にあります。体格や趣向が異なる人に譲るのは難しいですが、知り合いなら気軽に聞けるので貰い手が見つかるかもしれません。

ただし、汚れや劣化が目立つ衣類を処分したい場合は、他の方法を検討しましょう。また、個人間の受け渡しとなるため、トラブルが発生しないよう注意が必要です。衣類の状態や相手のニーズを考慮し、適切な方法で譲ることが大切です。

不用品回収業者に依頼する

時間をかけずに衣類を処分したい方には、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。不用品回収業者を利用すると、指定した日時に自宅まで回収に来てもらえるため、簡単に不要な衣類を処分できます。深夜や早朝に作業を行なっている業者もあり、仕事で日中に時間が取れない方でも利用可能です。

不用品回収業者は、自治体では処分しきれない大量の衣類も一度に回収してくれます。また、衣類と一緒に家具や家電などの他の不用品もまとめて処分できるため、引越しや大掃除の際にも非常に便利です。最短即日対応も期待でき、迅速に不用品を片付けられます。

ただし、不用品の無料回収をうたう業者には注意が必要です。自治体からの回収許可を得ていない業者は高額請求やトラブルに繋がるリスクがあるため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。信頼性の高い不用品回収業者を利用して、安心して衣類やその他の不用品を処分しましょう。

不用品回収業者を選ぶ際のポイント

不用品回収業者を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしておくとスムーズに処分が進みます。

1. 対応エリアの確認
   希望する地域に対応しているかを確認しましょう。全国対応の業者や地域密着型の業者があります。
2. 料金の透明性
   事前に見積もりを取って料金体系を確認し、追加料金が発生しないか確認しておくことが重要です。
3. 口コミや評判
   インターネット上のレビューや口コミを参考にし、信頼できる業者を選びましょう。実績や評判が良い業者は安心して依頼できます。
4. 対応スピード
   急いで処分したい場合は、即日対応してくれる業者を選ぶと良いでしょう。対応の速さは重要なポイントです。
5. 保険の有無
   万が一の事故やトラブルに備えて、損害補償保険に加入している業者を選ぶと安心です。

衣類を処分するときの費用相場一覧

ここまで衣類を処分する方法について解説してきましたが、それぞれの費用相場は次の通りです。

処分方法	費用相場
自治体のごみ	ゴミ袋1枚40円ほど
リサイクルショップ	0円
フリマアプリやネットオークション	700円～1,600円（配送料）
販売店の衣類回収サービス	0円
いらない服を寄付する	0～2,000円程度
知人や友人に譲る	0円
不用品回収業者	3,000〜5,000円程度

上記の通り、不用品回収業者に依頼する際には、3,000円～5,000円程度の処分費用がかかります。衣類以外にも不用品がある場合、一度にまとめて処分することでコストを抑えられる可能性が高いです。

また、衣類を寄付する方法も無料での処分が可能ですが、配送料や手数料がかかることがあるため、事前に確認しておくことが重要です。寄付先の団体によっては、段ボールに詰めて送るだけで手間をかけずに済む場合もありますが、送料負担の有無についてはしっかりと調べておきましょう。

衣類を処分する際の注意点

衣類の処分方法やそれぞれの特徴について理解できましたね。次に、衣類を処分する前に気をつけるべきポイントを2つご紹介します。

知っておくと役立つ情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

汚れている・濡れている衣類は資源ごみに出せない

自治体の資源ごみとして回収される衣類は再利用される可能性が高いため、汚れていたり濡れていたりする衣類は資源ごみとして回収できません。劣化した服は、自治体の燃えるごみとして処分しましょう。大量の衣類を処分する場合は、不用品回収業者の利用もおすすめです。

また、資源ごみに出す前に衣類を洗濯し、綺麗な状態にしてから処分すると親切です。雨の日に衣類を出すとカビの発生を招く恐れがあるため、晴れた日に出すように心がけましょう。

衣類の種類や状態に応じてゴミの分別が変わる場合がある

衣類を処分する際には、自治体ごとにゴミの分別方法が異なるため、衣類の状態に応じて適切に分別することが重要です。例えば、古着として資源回収を行なっている地域もあれば、燃えるゴミに指定されている自治体もあります。

お住いの地域のゴミ分別ルールを確認するために、自治体のホームページをチェックしてください。特に手袋、靴下、革製品は、状態に関わらず資源ごみに出せない自治体も多いです。古着として再利用される場合は、ボタンやファスナーは取り外さず、そのまま出すことが推奨されます。

衣類の分別方法は地域ごとに異なるため、正確な情報を把握して適切に処分するようにしましょう。

衣類を処分するタイミングいつ？

服を処分する際に迷ったら、以下の3つの基準を参考にしてみてください。

• 擦り切れたり、痛んでいたり劣化しているもの
• 体型や趣味が変わり1年以上着ていないもの
• 収納スペースがなくなったとき

これらの基準を設けることで、服の処分に困ることが少なくなります。1年以上着ていない服は、来年も着る可能性が低いといえます。捨てるのがもったいない、まだ着れるからと考えて取っておくと、収納スペースがなくなり、衣類が増えていく一方です。基準に達したら思い切って処分しましょう。

もし捨てるのに抵抗がある場合は、リサイクルショップでの売却や、知人への譲渡などの方法も検討してみてください。これなら、無駄にせずに次の人に使ってもらえるので、気持ちよく処分できます。

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不用品回収業者の利用がおすすめ

今回は衣類の捨て方・処分方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか？

もし不要な衣類があり、その処分方法に困っている方や、衣類以外にも処分したい不用品がたくさんある場合は、不用品回収業者を利用することを検討してみてください。不用品回収業者は、衣類や他の不用品をまとめて引き取ってくれるため、手間をかけずに一気に処分できます。また、一部の業者では買取サービスも行っているため、まだ使えるアイテムがあれば、回収費用を抑えることも可能です。

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