引っ越しや家の片付け、模様替えの際に避けて通れないのが「粗大ごみ」の処分です。粗大ごみとは、家庭から出る家具や家電などで、一般のごみ袋に入らない大きさのものを指します。ソファ、ベッド、タンス、机、棚など、多くの大型家具や寝具が該当しますが、その定義や回収方法は市区町村によって大きく異なるため、事前に確認せずに処分しようとすると、回収してもらえなかったり、思わぬ手間がかかることもあります。
この記事では、豊橋市における粗大ごみの処分方法について、申込方法や出し方、注意点、また自治体以外の処分手段も含めて詳しく解説します。
さらに、粗大ごみ処分を検討されている方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
粗大ごみ処分の費用相場一覧
粗大ごみの処分費用は、市区町村ごとに異なるものの、全国的な相場はある程度決まっています。一般的に、粗大ごみの処理には「処理手数料(回収費用)」が必要で、1点あたり200円~2,000円程度が相場です。たとえば、小型の椅子や踏み台などは200〜400円、中型の棚やチェストは500〜1,000円、大型のソファやベッドなどは1,200円〜2,000円ほどになることが多いです。
以下に、おおまかな粗大ごみ処分費用の相場例をまとめます:
品目 | 処分費用の相場 |
---|---|
折りたたみ椅子 | 200〜400円 |
テーブル(中型) | 500〜800円 |
タンス(3段以上) | 1,000〜2,000円 |
ベッドフレーム | 1,000〜1,500円 |
ソファ(2人掛け) | 1,200〜2,000円 |
ただし、これらの金額はあくまで一例であり、自治体によっては料金体系が異なります。例えば、東京都23区では「粗大ごみ処理券」を購入して貼る方式ですが、大阪市では「インターネットまたは電話予約後、現金支払い」で回収されます。さらに、持ち込み処分なら割引される自治体も多いため、複数点をまとめて処分する場合は自力での持ち込みも検討すると良いでしょう。
処分前には、各自治体のホームページや電話窓口で費用を確認し、適切な処理券を購入することがトラブル防止につながります。
粗大ごみを出す際の注意点とマナー
粗大ごみを正しく出すには、費用やルールだけでなく、周囲への配慮やマナーも大切です。トラブルを避けるために、以下の点に注意して行動しましょう。
まず重要なのは事前予約の徹底です。多くの自治体では、粗大ごみの回収は予約制で、申し込みをせずに出しても回収されません。無断で出すと「不法投棄」とみなされ、罰金の対象になることもあります。また、予約の際には、処分したい品目の正確なサイズ・種類を伝える必要があります。誤った情報を申請すると、当日回収されない可能性もあるため注意が必要です。
次に気をつけたいのが出すタイミングと場所。自治体ごとに「回収日の朝8時まで」「前日夜20時以降に出す」などと細かく指定されていることが多いため、これに従いましょう。あまりに早く出すと近所からの苦情につながる可能性があります。
また、粗大ごみ処理券の貼り方にも注意が必要です。券は剥がれにくい場所にしっかりと貼り、複数枚ある場合はすべて貼り付けておきます。券が貼られていない、あるいは紛失していると回収されません。
さらに、集合住宅などでは、管理人や住民への一言挨拶や掲示もマナーの一つ。通路を塞ぐような大きな家具は、出す場所にも配慮しましょう。
最後に、子供の遊び場や通行の邪魔にならないよう、安全に配慮して設置することも大切です。粗大ごみの出し方ひとつで、周囲との関係性が良くも悪くもなります。正しい手順とマナーを守ることで、スムーズに処分ができるでしょう。
豊橋市における粗大ゴミの定義
豊橋市では、一般家庭から排出される指定ごみ袋に入らない大きさのもの市やクリーンセンターでは収集・処理しないごみでないものを粗大ごみとして取り扱います。
粗大ごみとは、自治体の定める通常の家庭ごみ(可燃ごみや不燃ごみなど)では収集できない、大型で処分に特別な対応が必要な家庭用ごみのことを指します。定義は自治体によって多少異なりますが、多くの地域では「一辺が30cm以上のごみ」や「袋に入らない大きさのもの」「可燃・不燃ごみの収集容器に収まらないもの」などとされています。
代表的な粗大ごみには、家具(タンス・ベッド・ソファ)、家電製品(扇風機・電子レンジ・こたつ)、寝具(布団・マットレス)、スポーツ用品、自転車などがあります。これらはサイズや重さの都合上、通常の収集ルートでは回収が難しく、専用の申し込みや手数料が必要になるのが一般的です。
ただし、家電リサイクル法の対象製品(冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビなど)は粗大ごみには該当せず、別途リサイクル料金を伴う処分が必要です。また、事業所から出るものは家庭ごみ扱いにならないため、回収不可となるケースもあります。
これらは解体して小さくしても、依然として粗大ゴミとして扱われます。また、長さが2メートルを超えるものは収集車に積むのが難しいため、2メートル以下に切断する必要があります。
豊橋市での粗大ごみの処分方法
豊橋市の自治体での粗大ごみの処理方法は、戸別収集と持ち込みの2つの選択肢があります。
処分する前には、粗大ごみの寸法(縦、横、高さ)を測り、筆記用具とメモを用意しておくと申し込み手続きがスムーズに進みます。
戸別収集
豊橋市では、ご家庭で不要になった粗大ごみについて予約制・有料制の収集を行っています。
収集での処分の手順は以下の通りとなります。
- 粗大ごみの回収申し込み
- 回収する日を決める
- 粗大ごみを出す
戸別収集とは、粗大ごみをご自宅の前や指定された場所まで自治体の回収車が来て回収してくれるサービスです。大型の家具や家電などを処分する際に便利な方法ですが、事前の手続きが必要になります。以下は、戸別収集を利用する際の一般的な流れです。
1. 粗大ごみ受付センターに申し込む
まず、お住まいの自治体が指定する「粗大ごみ受付センター」に電話やインターネットで申し込みを行います。その際、処分したい品目や大きさ、数量などを伝えます。受付時に、収集日・出す場所・手数料などの案内を受けるのが一般的です。
2. 粗大ごみ処理券(シール)を購入する
申し込み後、自治体指定の金額分の「粗大ごみ処理券(シール)」を購入します。これはコンビニやスーパー、郵便局などで取り扱っていることが多いです。処理券には氏名や受付番号を記入し、処分するごみにしっかりと貼り付けます。
3. 指定された日にごみを出す
収集当日、案内された時間までに、指定された場所(通常は家の前など)に粗大ごみを出します。このとき、処理券が貼られていないと回収してもらえないため、貼り忘れに注意しましょう。
4. 回収完了
自治体の職員が収集に訪れ、粗大ごみを回収してくれます。特に立ち会いの必要はありませんが、収集場所が分かりにくいと回収されないこともあるため、事前にわかりやすい場所に出しておくと安心です。
持ち込み
豊橋市内のご家庭から出されるごみは、一宮市環境センターにご自身で直接持込みすることができます。搬入は月曜日~金曜日、祝日(休みの場合もあります。)
午前8時45分~正午・午後1時~午後4時30分
豊橋市の粗大ごみの持込先
・資源化センター
〒441-3125 愛知県豊橋市豊栄町西530
豊橋市の自治体回収のメリット
豊橋市の自治体による回収方法には以下のようなメリットがあります。
①地域のルールに基づいた適切な処分
自治体が提供する回収サービスでは、地域の規定に基づいて処分が行われるため、環境保護や資源の有効活用が促進されます。地域社会全体の利益を考慮した処分方法が採用されることで、環境負荷を軽減する効果が期待されます。
②コストの低さ
自治体が提供する回収サービスは、通常、不用品回収業者に比べて処分費用が比較的低い傾向にあります。これは、地方自治体が公共サービスとして提供しているため、不要な品物をコストを抑えて処分することができ、特に予算に制約のある方や節約を重視する方にとって有益です。
③公的サービスとしての利便性と信頼性
自治体が提供する回収サービスは、行政の公的なサービスであり、その信頼性と安定性が保証されています。予約や申し込みが明確に制度化されているため、利用者は安心してこのサービスを利用することができます。
豊橋市では収集できないごみ
以下の品目については、豊橋市では受入れできません。ただし、自治体の回収サービスが対応しないものであっても、民間の不用品回収業者を利用すれば簡単に処分することが可能です。
- 家電リサイクル法対象家電
- 家庭用パソコン
- 処理困難物
- 事業系ごみ
家電リサイクル法による指定品目
家電リサイクル法に基づき、テレビ、エアコン、洗濯機、衣類乾燥機、冷蔵庫および家庭用冷凍庫などの対象家電製品のリサイクルが法律により義務付けられています。
岡崎市ではこれらの対象製品の収集は行っていないため、処分方法については以下の手段を講じる必要があります。
・購入店舗や買替えをする店舗に依頼
買い替え時や購入店舗がわかる場合は、その販売店に引き取りを依頼することができます。
その際、リサイクル料金と収集運搬料金が発生しますが、具体的な収集運搬料金は店舗によって異なるため、直接お問い合わせください。
・指定引取場所への持ち込み
過去に購入した小売店が不明で、自分で機器を運べる場合は、郵便局で購入できる「家電リサイクル券」を使ってリサイクル料金を事前に支払い、リサイクル券を持って指定引取場所に持ち込むことができます。
豊橋市の指定引取場所
・岡山県貨物運送株式会社 豊川営業所
パソコン
資源有効利用促進法に基づき、家庭用のパソコンは一宮市で処理することができません。
豊橋市では廃棄パソコンの回収サービスは提供していませんので、処分方法は認定事業者による宅配便回収または製造メーカーによる回収方法で処分してください。
・メーカーによる回収
家庭で不要になったパソコン(パソコンディスプレイを含む)は、「資源有効利用促進法」に基づき、各メーカーが回収し、資源として再利用されます。
・認定事業者による宅配便回収
豊橋市では、リネットジャパンリサイクル株式会社と協定を結び、小型家電リサイクル法に基づく国の認定業者として、家庭からのパソコンなどの宅配回収を行っています。この協定は平成30年1月から始まり、市民が不要な家電製品を手軽にリサイクルできる仕組みを提供しています。
パソコンの処分方法に関して詳しく知りたい方はあわせて以下の記事もご覧ください。
処理困難物・危険物
石(自然石、漬物石、庭石)、大型のエレクトーン、液体のオイル(食用油以外の廃油・機械用廃油等)、オルガン、ガスボンベ(プロパンガス)、金庫(耐火金庫)、建築・建設廃材、コンクリートブロック、砂利・砂、消火器、タイヤ(自動車・バイク用)、温水器、土、液体の塗料、農機具、農薬(農薬の入っていた缶・ビンも収集しない)、ピアノ、液体のペンキ、薬品(農薬など)、医療機器、バッテリーなど
上記のような処理困難物は、豊橋市では処理はできませんので、専門の事業者や取扱店などに依頼して適正に処分してください。
産業廃棄物・事業系粗大ごみ
事業所、商店、飲食店などの業務活動から発生するごみについては、一般家庭用のごみ集積所に出すことはできませんので、十分ご注意ください。これらのごみは、家庭用の廃棄物とは異なり、別途、専門的な処理方法や収集サービスが必要となります。
また、引越しや大掃除などにより、一度に大量のごみが発生する場合も、家庭用の集積所には出すことができません。これらの大量ごみについては、通常の収集方法では処理できませんので、事前に専用の収集サービスを利用するなど、適切な手続きを行う必要があります。必要な手続きやサービスの詳細については、地域の自治体や業者に問い合わせて、適切な処理方法を確認してください。
豊橋市の自治体回収のデメリット
豊橋市の自治体のサービスは、手軽に運び出せる大型ゴミを処分する際や、処分日が少し遅れても問題ない場合に最適です。
このサービスは信頼性が高く、比較的低コストで利用できます。しかしその反面、以下のようないくつかのデメリットもあります。
豊橋市の自治体の処分と不用品回収業者の比較
豊橋市の自治体での処分について、メリットとデメリットがあるということはお分かりいただけたのではないでしょうか。これらを考慮すると、不用品回収業者に依頼するというのも選択肢の一つです。
処分対象の品目や量などの個々の状況によって、最適な廃棄方法を選ぶことが重要です
そこで、自治体と不用品回収業者のサービスを比較してみます。
自治体 | 不用品回収業者 | |
---|---|---|
回収の日時設定 | 最大数週間ほど待つ場合がある | ほぼ自由に設定できる |
自宅から運び出し | 基本的に不可 ✕ | 可能 ◎ |
申し込み時間 | ※ウェブのみ | 24時間対応の場合が多い |
買取対応 | なし | 可能な場合が多い |
利用手数料 | 200円〜 | 2,000円〜 |
家電リサイクル法対象家電 | 不可 ✕ | 可能 ◎ |
事業系のゴミ | 不可 ✕ | 可能 ◎ |
豊橋市で粗大ゴミを手軽に処分したい場合は不用品回収業者の利用がおすすめ
豊橋市で粗大ゴミの処分を自治体に依頼する場合、回収日の予約から始めて、重いものを運び出したり、分別作業を行うなど、排出者にとって手間がかかることが多いです。
このような手間を省いたり、家具や家電リサイクル法の対象となる主要な家電を処分したい場合や急な引っ越しを控えている場合には、不用品回収業者の利用が便利です。
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サービス内容 | 不用品回収・ごみ屋敷片付け・遺品整理・ハウスクリーニング |
料金目安 | SSパック:8,000円〜 |
対応エリア | 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県 |
受付時間 | 年中無休、24時間対応 |
電話番号 | 0120-429-660 |
支払い方法 | 現金払い、クレジットカード、請求書払い(後払い)、分割払い |
その他 | 「WEB割を見た」とお伝えいただければ割引サービス |
このように、『不用品回収いちばん』を利用することで、豊橋市で手軽かつ効率的に粗大ごみを処分することができます。
豊橋市での粗大ごみの処分は、『不用品回収いちばん』
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