タンスには大小さまざまなタイプがありますが、ほとんどの場合「粗大ごみ」として分類され、手間や費用をかけなければ処分することは難しいです。粗大ごみの処分方法として自治体の回収が最も一般的ですが、それ以外にも便利な方法があります。自分で運ぶ手間を省く方法や、手間をかけることで無料で処分する方法も存在します。
「タンスを処分したいけれど、どうすればいいの?」 「タンスを無料で処分する方法はあるの?」
そんなお悩みをお持ちの方に朗報です。タンスを廃棄する方法は主に7つあります。無料で処分したい場合、タンスを解体して燃えるゴミとして捨てることが可能です。解体が面倒であれば、自治体の粗大ゴミ回収に依頼することで比較的安く処分することができます。
さらに、タンスの運び出しが困難な場合や手間を省きたい場合は、不用品回収業者に依頼するのが最も手軽な方法です。回収業者を利用すれば、手間をかけずに簡単にタンスを処分することができます。
それぞれの方法の詳細を知り、自分に最適なタンスの処分方法を見つけて、スムーズに処分を進めましょう。
タンスを粗大ごみとして自治体で処分する場合
地域によって基準は多少異なりますが、一般的には「一辺の長さが30cmを超えるもの」は通常のごみ集積所には捨てられません。しかし、タンスの場合、ほとんどの自治体で「粗大ごみ」として回収が可能です。そこで、まずは自治体のサービスを利用して処分する方法について詳しく見ていきましょう。
自治体で処分する場合の回収費は?
お住いの地域によって異なりますが、費用は200円から3,000円程度が一般的です。例えば、東京都の23区で粗大ごみを回収している受付センターでは、サイズによって以下のような料金設定がされています。
大きさ | 回収金額 |
---|---|
高さと幅の合計が135cm以下 | 400円 |
高さと幅の合計が180cm以下 | 800円 |
高さと幅の合計が270cm以下 | 1,200円 |
高さと幅の合計が360cm以下 | 2,000円 |
高さと幅の合計が360cm超 | 2,800円 |
郊外の地域では、これよりも数百円程度安い場合が多いので、お住いの市区町村のホームページで詳細を確認してみてください。
自治体での処分方法①回収依頼
自治体で粗大ごみを処分する場合の手順は下記になります。
①お住いの地域の粗大ごみ受付窓口で回収の予約をする
②回収料金分のシールを購入する(コンビニ等で購入可能)
③予約当日、シールを貼って指定時間までに指定場所(玄関前等)に置いておく
※シールは見やすい位置に貼り、剥がれそうな場合はセロハンテープなどで補強する
自治体回収の注意点
- 都市部では回収予約が2週間~1ヵ月先になることが多い
- 自身で運ばなければいけない(一階ゴミ置き場まで)
ただし、自治体によっては特定の条件に該当する世帯の場合、運び出し作業を行ってもらえることがあります。予約の際に、役場に問い合わせて確認・相談してみることをおすすめします。
自治体での処分方法②持込
自治体によっては、回収処分だけでなく指定のごみ処理場に直接持ち込むことができる地域もあります。基本的に、持ち込み処分は回収処分よりも安価で、処理場によっては無料で対応してくれる場合もあります。
自分で運搬するため、回収処分と比べると手軽ではありませんが、車をお持ちで自力で搬入できる方にはおすすめの方法です。まずは、お住まいの地域で持ち込み可能な処分施設があるかどうかを確認しましょう。
持ち込み処分は安価ですが、回収処分と同様に都心部では1ヶ月以上先の予約が埋まっている場合もあります。処分に時間がかかることがあるため、肉体的な労力と予約待ちの時間を考慮して、状況に応じて検討するようにしてください。
タンスの処分方法6選
ここからはタンスの処分方法について詳しく解説します。
- 解体して可燃ごみとして捨てる
- 粗大ごみに出す
- 買い替え時に引き取ってもらう
- フリマアプリに出品する
- 引越し業者に回収してもらう
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれの方法について詳しく見ていきます。あなたに合った方法を見つけて、効率的に布団を処分しましょう。
解体して可燃ごみとして捨てる
タンスを解体して燃えるゴミ(可燃ごみ)として出せば、無料で処分することが可能です。粗大ごみの基準を満たさない大きさにまで分解し、45リットルのゴミ袋に入れて指定された収集日にゴミ集積場へ出します。
タンスの多くは木製でできているため、適切に解体するコツを掴めば、比較的簡単に分解できます。この方法は無料で処分できる数少ない手段の一つであり、時間と手間をかけられる方には非常に有効です。
①1辺が30cm以内になるように切る
②不燃ごみが混じる場合は分別する
③自治体指定のごみ袋に入れ、集積所に出す(※個数指定がある場合は充分注意)
費用をかけずに処分したい場合は、この方法を検討してみましょう。解体する際には安全に気をつけて行い、処分する際の自治体のルールをしっかり確認してから進めてください。
粗大ごみに出す
ここからは、タンスを粗大ごみとして処分する方法について解説します。主に2種類の方法がありますので、あなたに合った方法を選んでみてください。
1. 指定場所までの戸別回収
まずは、家の近くの指定場所まで回収してもらう方法です。この方法の手順は以下の通りです。
- 申し込み: 電話、HP、FAXのいずれかで申し込みをします。布団のサイズを聞かれるので、事前に測っておくとスムーズです。
- 回収日と処理料金の確認: 回収日、処理料金、有料ごみ処理券の種類を確認し、メモを取っておきましょう。
- 有料ごみ処理券の購入: スーパーやコンビニで有料ごみ処理券を購入し、布団に貼ります。
- 指定場所に運ぶ: 回収日の朝8時までに、布団を指定場所に出します。前日の夜に出すと近所迷惑になるので、必ず当日の朝に出しましょう。
この方法のメリットは、処分費用が安く済むことと、自治体の業者に依頼するため安心感があることです。費用はタンス1点あたり数百円程度です。
ただし、事前に申し込みが必要で、繁忙期には予約が取りづらいことがあります。また、自分で運び出す手間があります。
2. 自治体の粗大ごみ回収
次に、自治体の粗大ごみ回収に出す方法です。この方法の手順は以下の通りです。
- 申し込み: お住まいの地域の自治体でインターネットか電話で粗大ごみ回収の申し込みをします。申込時に処分に必要な金額を確認し、粗大ごみを出す日時を決めます。
- 処理券の購入: 必要な金額分の粗大ごみ処理券を郵便局やコンビニで購入します。
- 処理券の貼り付け: 粗大ごみ処理券を布団に貼り付け、指定された日時の前に出しておきます。指定された時間を過ぎると回収されないので注意が必要です。
この方法も、比較的安く処分できるためおすすめです。費用はタンス1点あたり数百円程度です。
ただし、処分日時の細かい指定ができず、急いでいる場合にはすぐに捨てられないことがデメリットです。そのような場合は、不用品回収業者の利用も検討してみてください。
3.処理場まで持ち込み回収
タンスを処分する方法として、自分で自治体のごみ処理場まで持ち込む方法もあります。ただし、持ち込み回収を実施していない自治体もあるので、事前に自治体のホームページなどで確認する必要があります。
手順は以下の通りです。
- 申し込み
・電話または自治体のホームページで申し込みを行います
・受付時間に注意し、日中の受付時間内に連絡をしましょう - 持ち込み日
・受付が完了したら、指定された日にごみ処理場へ持ち込みます。
・持ち込みの日にちと時間を確認し、予約の電話は少なくとも2週間前に済ませておくことをおすすめします。 - 受付と荷降ろし
・ごみ処理場に到着したら受付を済ませます。
・荷降ろしは自分で行う必要があるため、布団を車から下ろす際には注意が必要です。特に女性や高齢者の方は手伝ってもらう人を同伴すると安心です。 - 料金の支払い
・料金はその場で現金で支払う場合と、ごみ処理券を事前に購入して支払う場合があります。申し込みの際に案内されるので、確認しておきましょう。
メリット
- 処分費用が安い: 自分で持ち込むため、処分費用は数百円程度で済むことが多いです。
- 困らない: 自治体に直接相談できるため、捨て方に困ることがありません。
デメリット
- 事前に申し込みが必要: 持ち込みには予約が必要で、事前の手続きが必要です。
- 自治体によって実施していない場合がある: 持ち込み回収を行っていない自治体もあるため、確認が必要です。
- 自分で運ばなければいけない: 布団を自分で運び、荷降ろしする手間がかかります。
まとめ
タンスを処分する際は、自治体の粗大ごみ回収を利用する方法が手軽で安価です。事前に申し込みをし、処理券を購入するだけで処分が完了します。自分で運び出す手間がかかりますが、指定場所までの戸別回収を利用することで、料金を抑えつつ簡単に処分できます。急ぎの場合や手間をかけたくない場合は、不用品回収業者の利用も検討してみてください。
買い替え時に引き取ってもらう
新しいタンスへの買い替えを考えている方は、購入する店舗で古いタンスを引き取ってもらうのも一つの方法です。以下に、代表的な布団メーカーの引き取り方法を紹介します。
メリット
- 処分費用を抑えられることがある
- 配送のタイミングで引き取ってもらえるので手間がかからない
デメリット
- 新しくタンスを購入しないと利用できない
- 下取りサービスを実施している店舗が限られている
ニトリでタンスを処分する
大手家具メーカーのニトリでは、タンスの回収サービスを行っています。新しく購入するタンスと同じ数量または同じ容量の布団を回収してもらえます。
条件
- 回収料金は1回につき4,400円
- 回収可能なタンスは購入したタンスと同じ数量または同容量のもの
- ニトリで新たに家具を購入した場合に限る
事前に電話で確認しておくと、当日の手間を省くことができます。ニトリで購入したタンスでも、新しいタンスを購入しないと引き取りはしてもらえませんので、注意してください。
フリマアプリに出品する
タンスがまだ使用可能な状態であれば、フリマアプリに出品するのも一つの手です。処分費用がかからず、逆にお金が入ってくるのがメリットです。特にメルカリでは、160cm以下のサイズであれば「らくらくメルカリ便」を利用して全国一律料金で配送することができます。手数料を払いたくない方は、購入者との合意の上で直接引き取りを行うのも良いでしょう。
新品や未使用のタンスや高価なタンスをお持ちの方は、これらを売却してお金に変えることができます。ただし、出品から発送まですべて自分で行う必要があります。販売できれば利益を得られる一方で、出品しても必ず売れるとは限らず、売れるまでに時間がかかることもあります。そのため、すぐにタンスを処分したい方には向いていません。
状態が悪いタンスの場合、売れにくいだけでなく、取引後にクレームになる可能性もあるため、そのような場合は思い切って自治体のゴミ回収を利用して処分しましょう。
引越し業者に回収してもらう
引越し業者の中には、引取サービスを提供している会社もあります。引っ越しに伴ってタンスを処分したい場合、この方法がおすすめです。
利用方法
見積もり時にタンスの回収を希望することを伝えるだけで、引越し作業日に回収してもらえます。タンスの大きさや状態によって料金が異なるため、詳細は見積もり時に確認してください。
メリット
- 簡単便利: 引越しと同時にタンスを処分できるため、手間が省けます。
- 運搬不要: 自分でタンスを運ぶ必要がありません。
デメリット
- 追加費用: 引越し代金とは別に回収費用がかかります。
- 業者の制限: すべての引越し業者が引取サービスを行っているわけではありません。
引っ越し予定がない場合
引っ越しの予定がない方や、引取サービスを行っていない業者を利用する場合は、自治体のゴミ回収など他の方法を検討しましょう。
引越しと同時にタンスを処分することで、引っ越しの手間とタンスの処分が一気に解決します。引越しを機にタンスの処分を考えている方は、処分も対応している引越し業者に依頼するのが良いでしょう。
不用品回収業者に依頼する
不要なタンスの運び出しが困難な場合や、早急に処分が必要な方には、不用品回収サービスが最適です。このサービスでは、専門の業者が迅速に対応し、大型タンスの運び出しも安心して任せられます。さらに、タンス以外にも処分したい不要品がある方にも非常に便利です。
失敗しない不用品回収業者選びのポイント
①ウェブサイト
不用品回収業者を選ぶ際には、しっかりとしたウェブサイトを持っている業者を選ぶことがおすすめです。それは、体制がしっかりしているかどうかを判断するのに役立ち、インターネット上で簡単に良い業者を見つけることができるからです。ホームページのない業者であれば、信頼できる知人の紹介などを通じて利用するのも良いでしょう。
②サービス内容
不用品回収業者は、さまざまなスタイルのサービスを提供しています。例えば、「1点あたりの料金」や「トラック積み放題の料金」など、料金の計算方法が異なることがあります。自分の不用品に合ったサービスを選ぶために、内容をしっかり確認しましょう。
③見積もり
処分するベッドや他の不用品の詳細を正確に伝え、事前に見積もりを取るようにしましょう。正確な金額を提示してくれる業者は信頼できる傾向にあります。
④追加料金
見積もりに含まれていない追加料金が発生する可能性がありますので、その内容を確認しておきましょう。作業の依頼などで追加料金が発生することは珍しくありませんが、事前に明確に説明してくれる業者は安心して依頼できます。
⑤クチコミ
実際にそのサービスを利用した人々のクチコミを参考にしてみましょう。利用した感想や料金に関する情報が得られるでしょう。クチコミは、Googleなど信頼できるプラットフォームであれば、不正な操作が少ないため信頼性が高いです。
業者に依頼する際の注意点
不用品回収業者に布団の処分を依頼する場合、違法業者に注意が必要です。違法業者に依頼すると、後から高額な料金を請求されたり、不法投棄されるリスクがあります。不法投棄が発覚した場合、依頼者にも責任が及ぶことがありますので、慎重に業者を選びましょう。
以下のポイントを確認して、信頼できる業者に依頼してください:
- 許可証の確認:業者のホームページやオフィスで、一般廃棄物収集運搬業の許可証を確認します。
- 口コミ・評判:ネットの口コミや評判をチェックし、信頼性を確認します。
- 見積もり内容の明確さ:見積もりの内訳が明確で、料金がわかりやすい業者を選びます。
タンスの処分にお困りなら不用品回収いちばんにおまかせ!
今回は、タンスの処分方法について詳しくご紹介しましたが、いかかでしたでしょうか?
年度の切り替わり時期や、引越しの時には不用品をまとめて回収してもらいたいと考える人も多いと思います。忙しくて時間の取れない方や、一人暮らしなどで手間をかけずに処分したい人などは不用品回収業者を利用してみることをお勧めします。
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