テレビは家電リサイクル法の対象製品であるため、自治体の粗大ごみ回収では処分できません。また、家電リサイクル法の対象製品を処分する際には、基本的にリサイクル料金が必要となります。
しかし、「リサイクル料金がかかるならお得に処分する方法はないの?」と考える方も多いでしょう。実際には、テレビをお得に処分する方法も存在します。
本記事では、テレビの様々な処分方法について詳しく解説し、それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。自分に最適な処分方法を見つけて、賢くテレビを処分しましょう!
テレビは家電リサイクル法の対象製品
テレビは、家電4品目の一つであり、家電リサイクル法の対象製品です。
家電4品目には以下のものが含まれます:
- エアコン
- テレビ(液晶・プラズマ・ブラウン管)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
この家電リサイクル法、正式には「特定家庭用機器再商品化法」と言い、リサイクルできるものは再利用して廃棄物を減らすことを目的とした法律です。家庭や事業所から出た家電4品目の部品や材料を再利用し、資源の有効活用を促進することを目指しています。法律に基づいて適切に処分しないと違法となります。
なぜリサイクルが必要なの?
なぜリサイクルが必要なのでしょうか?それは限りある資源を有効に活用し、環境負荷を減らすためです。「5R」という概念があり、これはRecycle(リサイクル)、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Return(リターン)、Repair(リペア)の頭文字を取ったものです。これにより、資源の循環利用とごみの発生抑制を進め、環境への負荷を減らすことができます。
リサイクルは5Rの一つであり、不用品を資源として再利用することでゴミの量を減らし、焼却や埋め立ての必要性を低減し、温室効果ガスの削減にもつながります。
家電リサイクル法の対象外となるテレビ
なお、家電リサイクル法の対象外となるテレビもあります。
例えば、携帯用や車載用の液晶テレビ、または建物に組み込まれたテレビ(お風呂場のテレビなど)は対象外です。
テレビの基本的な処分料金
テレビを処分する際の基本的な料金には、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」が含まれます。リサイクル料金はメーカーや製品ごとに異なりますが、収集運搬料金は小売業者によって異なります。これらの料金を支払うことで、不要な家電が資源として再生されるのです。
リサイクル料金が必要な理由は、家電リサイクル法に基づき、業者が資源を再利用するための処分方法を取るため、その費用を消費者が負担するという仕組みがあるためです。消費者がリサイクル料金を支払うことで、不要な家電が有用な資源に生まれ変わり、環境保護にも寄与します。
テレビの種類 | リサイクル料金 | 収集運搬料金 |
---|---|---|
ブラウン管テレビ 15型以下 | 1,296円~3,094円 | 1,600円〜3,000円 |
ブラウン管式テレビ 16型以上 | 2,376円~3,634円 | 1,600円〜3,000円 |
液晶・プラズマ式テレビ 15型以下 | 1,836円~3,148円 | 1,600円〜3,000円 |
液晶・プラズマ式テレビ 16型以上 | 2,916円~3,988円 | 1,600円〜3,000円 |
各メーカーのリサイクル料金を調べる際には、一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センターのサイトが非常に便利です。
通常、テレビを処分する際にはリサイクル料金や収集運搬料金が発生します。しかし、方法次第ではこれらの料金を抑えることも可能です。リサイクル料金や収集運搬料金がかからない方法も存在しますので、自分の状況に最も適した方法を選び、賢くテレビを処分しましょう。
壊れたテレビの無料処分は困難
壊れたテレビの処分にはリサイクル料金や収集運搬料金がかかるため、無料で処分するのは難しいことが多いです。しかし、壊れていても部品交換で再利用できる場合があるため、リサイクルショップで買い取ってもらえることもあります。
どうしても処分費用をかけたくない場合は、ジャンク品の買取実績があるリサイクルショップに持ち込むことを検討してみましょう。また、ヤフオクやメルカリなどのオークションサイトやフリマアプリでも、ジャンク品として出品することができます。ジャンク品を購入して修理する人もいるため、出品してみる価値はあります。ただし、必ず売れる保証はないので、同様の製品が売れているかを事前に確認することをおすすめします。
テレビのリサイクルの具体的な流れ
テレビのリサイクル料金と家電リサイクル券の購入方法 テレビを処分する際には、リサイクル料金(リサイクル券)が必要です。このリサイクル料金の支払い方法や家電リサイクル券の入手方法は、以下の2つの方法があります。
- 料金郵便局振込方式
この方法は、自分で指定引取場所に持ち込む場合や、テレビを購入した小売店が家電リサイクル券センターに未加入の場合に適用されます。
- 事前に処分するテレビの「品目」「メーカー名」「料金」を確認します。正しい金額を支払っていないと回収してもらえません。
- 郵便局に行き、備え付けの「振替払込書」と「家電リサイクル券」に必要事項を記入します。
- 郵便局の窓口またはATMで正しいリサイクル料金を支払います。
- 振替払込受付証明書とリサイクル券を受け取り、処分するテレビに貼り付けます。
- 家電リサイクル券の控えは後で確認するために保管しておきましょう。
- 料金販売店回収方式
この方法は、小売店や自治体の認可を受けた回収業者に回収を任せる場合に適用されます。
- 事前に小売店または自治体に回収の予約をします。
- 指定の回収日にリサイクル料金を支払い、テレビと引き換えに家電リサイクル券を受け取ります。
- この方法では事前に郵便局で家電リサイクル券を購入する手間が省けます。
リサイクル券購入時の注意点
リサイクル券購入時の注意点は、以下の4点になります。
- 既に存在しないテレビメーカーの場合 メーカーが存在しない場合や、メーカーが不明な場合は指定法人のリサイクル料金が適用されます。
- 振替払込受付証明書を紛失しない 料金郵便局振込方式で支払った場合の振替払込受付証明書は大切に保管しましょう。紛失すると回収してもらえません。
- リサイクル券を間違えて購入しない リサイクル料金はメーカー、品目、料金区分コードによって異なります。間違って購入した場合、正しいリサイクル券を再購入する必要があります。返金手続きについては家電リサイクル券センターに問い合わせましょう。
- 家電リサイクル券の排出者控を受け取る 回収業者にテレビを引き取ってもらう際には、家電リサイクル券の排出者控を必ず受け取りましょう。問い合わせ管理番号が記載されており、後で確認できます。
テレビの大きさが分からない場合
テレビのサイズが分からない場合は、テレビの型番を確認しましょう。型番の最初の2桁がテレビのサイズを示しています。例えば、「KJ-55X9500E」は55型、「LC-40L5」は40型です。
以上を参考に、自分に合った方法でテレビを賢く処分しましょう。
テレビの処分方法7選
ここからはテレビの処分方法について詳しく解説します。
- 新しくテレビを購入する販売店で処分
- 処分するテレビを購入した販売店で処分
- 自治体が指定する回収業者に処分を依頼
- 指定引取所にテレビを直接持ち込む
- フリマアプリに出品する
- リサイクルショップで買い取ってもらう
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれの方法について詳しく見ていきます。あなたに合った方法を見つけて、効率的に布団を処分しましょう。
新しくテレビを購入する販売店で処分
新しくテレビを購入する際に、古いテレビをその販売店で引き取ってもらうことが可能です。家電量販店は、家電リサイクル法に基づき、消費者が新しい製品を購入する際に、古い製品を引き取る義務があります。
この方法の利点は、新しいテレビを配達してもらう時に、そのまま古いテレビを引き取ってもらえるため、余計な手間がかからないことです。
ただし、古いテレビの下取りや無料回収ではなく、「リサイクル料金と収集運搬料金」が発生します。リサイクル料金はテレビのメーカーや種類によって異なりますが、収集運搬料金は販売店によって異なります。
主要な家電販売店の収集運搬料金についても確認しておくと良いでしょう。この方法を利用することで、手軽に古いテレビを処分し、新しいテレビを設置することができます。
【プラズマ・液晶テレビ15型以下】
店舗名 | 収集運搬料金 |
---|---|
ヨドバシカメラ | 550円 |
エディオン | 1,100円(32インチ以下) |
ビックカメラ | 1,650円 |
ケーズデンキ | 2,200円 |
ヤマダ電機 | 2,200円 |
【プラズマ・液晶テレビ16型以上】
店舗名 | 収集運搬料金 |
---|---|
ヨドバシカメラ | 550円 |
エディオン | 1,650円(33インチ以上) |
ビックカメラ | 1,650円 |
ケーズデンキ | 2,200円 |
ヤマダ電機 | 2,200円 |
【ブラウン管テレビ15型以下】
店舗名 | 収集運搬料金 |
---|---|
ヨドバシカメラ | 550円 |
エディオン | 1,100円(32インチ以下) |
ビックカメラ | 1,650円 |
ケーズデンキ | 2,200円 |
ヤマダ電機 | 2,200円 |
【ブラウン管テレビ16型以上】
店舗名 | 収集運搬料金 |
---|---|
ヨドバシカメラ | 550円 |
エディオン | 1,650円(33インチ以上) |
ビックカメラ | 1,650円 |
ケーズデンキ | 2,200円 |
ヤマダ電機 | 2,200円 |
上記の家電量販店以外でテレビを購入する場合は、その販売店に問い合わせて収集運搬料金を確認しましょう。
この方法の利点は、処分の手間が少ないことですが、基本的な費用がかかるため、最もお得な方法とは言えません。
処分するテレビを購入した販売店で処分
新しくテレビを購入する予定がなく、現在お持ちのテレビを処分したいだけの場合、そのテレビを購入した販売店に処分を依頼することが可能です。これはAmazonなどのネット通販で購入した場合でも対応してもらえます。
この方法のメリットは、販売店が手配した業者が自宅までテレビを引き取りに来てくれるため、手間がかからない点です。ただし、「リサイクル料金と収集運搬料金」がかかるため、費用面ではお得とは言えません。
自治体が指定する回収業者に処分を依頼
粗大ごみとして処分できなくなったテレビですが、市区町村によっては、その自治体が指定する業者に回収を依頼できる場合があります。
お住まいの地域の自治体が、家電リサイクル法の対象製品の回収を行っているかどうかは、自治体のホームページで確認できます。
この方法でテレビを処分する際も、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」がかかります。
処分の手順は次の通りです。
- 自治体にテレビの処分方法を問い合わせるか、ホームページで確認する。
- お近くの郵便局で専用の用紙に必要事項を記入し、家電リサイクル券を購入する。
- 自治体が指定する回収業者がテレビを回収する(収集運搬料金を支払う)。
注意点として、ほとんどの場合、自治体の回収業者は家の中からの運び出しに対応していないため、指定された場所までご自身でテレビを運搬する必要があります。そのため、高齢者や女性、エレベーターのないマンションにお住まいの方など、運搬が難しい場合は他の方法を検討することをおすすめします。
指定引取所にテレビを直接持ち込む
各自治体が指定する引取所にテレビを持ち込んで処分してもらうことも可能です。
お住まいの地域の指定引取所は「指定引取所検索」から確認できます。
この方法のメリットは、収集運搬料金がかからず、リサイクル料金だけで済む点です。
主な手順は以下の通りです。
- お近くの郵便局で専用の用紙に必要事項を記入し、家電リサイクル券を購入する。
- 指定引取所に連絡して持込可能な日時を確認する。
- 指定引取所にテレビを持ち込む。
ただし、この方法は指定引取所に自分でテレビを持ち込む手間がかかります。特に大型のテレビの場合、自家用車で運搬できない可能性があります。自家用車がない場合、レンタカーを手配する必要があるなど、かえって手間や費用がかかることもあるので注意が必要です。
リサイクルショップで買い取ってもらう
この方法の最大のメリットは、処分費用が一切かからず、逆にお金が手に入る点です。テレビの状態が良い場合や人気のモデルであれば、高値で買い取ってもらえることもあります。また、最近では出張買取を行っている店舗も多く、自宅まで査定に来てくれるので手間もかかりません。
ただし、テレビが壊れている、傷や汚れが多く状態が悪い、古い型のテレビの場合は買取を断られることがよくあります。その場合は、別の方法でテレビを処分しなければなりません。
リサイクルショップでの買取を検討している場合は、事前に電話やメールでテレビの型番を伝え、買取が可能かどうかを確認してから持ち込むと安心です。
製造から5年以上経過していると買取ができない可能性が高い
製造から5年以上経過しているテレビは買取不可の可能性が高い 国税庁が定めているテレビの耐用年数は5年です。この耐用年数とは、その製品が問題なく使用できる期間のことです。
とはいえ、5年を過ぎるとテレビが使えなくなるわけではなく、不具合や故障の可能性が高まると考えられています。
リサイクルショップでは、買取時に問題なく使用できるテレビでも、販売後すぐに故障してしまうと、お店側の信用に関わりますし、保証期間内であれば無料で修理や交換をする必要があるため、余計なコストがかかってしまいます。そのリスクを避けるため、リサイクルショップでは5年以上使用されているテレビの買取を断ることが多いようです。
また、海外製のテレビは新品でも安く販売されていることが多く、中古市場でも価値が低いため、買取を断られるケースが多いです。
フリマアプリに出品する
近年利用者が増えているメルカリやヤフオクですが、これらの個人売買サイトでテレビを売却するのも一つの方法です。
リサイクルショップで買い取ってもらうのと同様に、処分費用がかからず、お金が手に入るという点がメリットです。場合によっては、リサイクルショップよりも高値で売却できる可能性もあります。
しかし、出品するための手間がかかるのが難点です。普段から不用品を出品して慣れている方はともかく、サイトへの登録、商品画像の用意、説明文の作成、テレビの梱包・発送など、初めての方には少しハードルが高いかもしれません。
また、テレビの状態が悪かったり、人気のないモデルの場合はなかなか買い手がつかなかったり、最悪の場合売却できないこともあります。さらに、テレビはある程度大きさがあるため、出品者側が送料を負担すると利益が少なくなることも考えられます。
また、顔の見えない相手とのやり取りになるため、トラブルが発生するケースも少なくありません。
この方法を選ぶ際は、リスクと手間を理解した上で行うことをおすすめします。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼してテレビを処分する方法は、最近ますます人気が高まっています。
電話やメール、ウェブサイトから依頼するだけで、自宅まで回収に来てくれるので、自分で指定場所まで持ち運ぶ手間が省けます。
また、リサイクル料金や収集運搬料金はかからず、回収料金だけでテレビを処分してくれます。さらに、不用品の買取や無料回収を行っている業者もあり、まだ使える状態のものならテレビを買い取ってもらえる可能性もあります。
テレビ以外にも不用品がある場合は、まとめて処分してもらえるうえ、処分する品目や点数、回収業者のプランによっては、自治体で処分するよりもお得になることもあります。
特に以下のようなニーズをお持ちの方には、不用品回収業者への依頼をおすすめします。
手軽に処分したい 早急に処分したい テレビ以外にも一緒に処分したいものがある
このような方には、不用品回収業者を利用することで、手間を省きつつお得に処分することができます。
不用品回収の悪徳業者には注意
便利に活用できる不用品回収業者ですが、中には違法な処分方法を行う業者や、法外な料金を要求してくる業者もいるため、注意が必要です。
このような業者と関わると、面倒なトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。
そこで、不用品回収業者を利用する際には、以下のポイントに注意しましょう。
・無料回収をスピーカーで宣伝しながら街中をトラックで巡回している業者
・ホームページがない、または会社情報が記載されていない業者
・ネットの口コミや評判が悪い業者
・実際に見てみないと分からないと言い、電話などで大まかな見積もりをしてくれない業者
もし、悪徳業者と関わってトラブルに巻き込まれてしまった場合には、消費生活センターに相談することをおすすめします。正規の業者を選ぶことで、安全かつスムーズに不用品を処分することができます。
優良不用品回収業者を選ぶためのチェックポイント5点
良い不用品回収業者を選ぶためには、以下の5点を確認することが重要です。
- 廃棄物収集運搬業許可を持っているか
- ホームページなどで料金が明確に表示されているか
- 相場よりも極端に高い料金設定になっていないか
- 良くない口コミが多くないか
- ホームページで回収事例などが確認できるか
これらのポイントをしっかり確認することで、誤って悪徳業者に依頼してしまうリスクを大幅に減らせます。余計なトラブルに巻き込まれないためにも、この5点を踏まえた上で、あなたの状況に合った不用品回収業者を選びましょう。
テレビの処分方法まとめ
テレビを処分する方法には、さまざまな選択肢があります。手間がかかる方法もあれば、手軽にできる方法もあり、費用が発生する方法、無料でできる方法、さらには逆にお金になる方法もあります。どの方法を選ぶかは、個々の状況や重視するポイントによって変わるでしょう。
近年のテレビは大型のものが多く、自己運搬は大変です。無理に運ぼうとすると、壁や床、他の家具に傷を付けてしまう可能性があります。さらに、運搬中に怪我をしてしまうリスクもあります。
そのため、できるだけ自分で運搬せずに済む方法を選ぶことをおすすめします。
不用品回収サービスなら、テレビの移動や運搬をお客様にお願いすることはありません。丁寧かつ迅速に回収を行い、壁や家具を傷つける心配もありません。テレビの処分にお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
テレビの処分にお困りなら不用品回収いちばんにおまかせ!
今回は、テレビの処分方法について詳しくご紹介しましたが、いかかでしたでしょうか?
年度の切り替わり時期や、引越しの時には不用品をまとめて回収してもらいたいと考える人も多いと思います。忙しくて時間の取れない方や、一人暮らしなどで手間をかけずに処分したい人などは不用品回収業者を利用してみることをお勧めします。
不用品回収いちばんは出張費用、搬出作業費用、車両費用、階段費用などがお得なプラン料金になっており、処分もスピーディーに行います。また、警察OB監修による安心安全第一のサービスを提供させて頂いております!
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