お役立ちコラム

園芸用や砂場用の土・砂はどうやって捨てる?不要になった土を正しく処分する方法

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家庭菜園やガーデニングなどで自宅で土を使用する方も多いですが、使用済みの土の正しい処分方法をご存じですか?実は、土は自治体で「ごみ」として捨てることができないことが多いです。土は「自然物」であり「燃やせない」ため、ごみとして回収されないのです。

そのため、「不要になった土をどう処分すればいいかわからない」「育てていないのにプランターや土がベランダに放置されている」など、処分方法がわからず放置している方も少なくありません。しかし、放置された土は雑草が生えたり虫が湧いたりして、見た目も衛生面でも良くありません。

そこで今回は、使用済みの土の正しい処分方法についてご紹介します。園芸用の土だけでなく、プランターや鉢底石、砂場用の土など、捨てにくいものの処分方法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

家庭で処分する土の種類

家庭で使用する土にはどのような種類があるのでしょうか。用途によって異なる土の種類について詳しくご紹介します。
家庭から出る古紙は主に以下の4種類に分類されます。

  1. 園芸用の土
  2. 土嚢の土
  3. 砂場用の土・砂
  4. 家を建てた際に余った土

これらの土を適切に分別し、処分する必要があります。

園芸用の土

家庭で出る土と言えば、ガーデニングや園芸用の土を思い浮かべる方が多いでしょう。
ホームセンターや園芸店で購入できるこの土は、花や野菜を育てるために使われるもので、肥料が混ざっているのが特徴です。

土嚢の土

水害時に活躍する「土嚢」は、布袋に土や砂を詰めた土木資材です。
ホームセンターや自治体が運営する「土嚢ステーション」で入手できます。
中身は土よりも砂が多いですが、砂も土同様、自治体で処分するのは難しいです。
また、土嚢袋は使い捨てが一般的で、砂を詰めた土嚢は1袋あたり20kg〜30kgと非常に重くなります。

砂場用の土・砂

最近では、DIYで自宅に砂場を作る方が増えており、ホームセンターやインターネットで手軽に「砂場用の砂」を購入できます。
特に人気なのは抗菌処理がされた砂で、さまざまなメーカーから販売されています。
粒子が細かくサラサラしたものや、粗くザクザクしたものなど、種類も豊富です。
しかし、砂場にはかなりの量が必要なため、子どもが遊ばなくなった際の処分に悩む方も多いでしょう。

家を建てた際に余った土

一軒家を建てると、敷地内に余った土が残ることがあります。
これは主に庭作りで使用した土ですが、量が多いと処分に困ることもあります。
同様に、庭作りで使ったレンガやブロック、防犯用の玉砂利なども、必要な量をぴったり使い切るのが難しく、余ってしまうことがよくあります。

土がごみとして扱えない理由とは?

冒頭でお伝えした通り、土は自治体で「ごみ」として回収・処分してもらえません。
その理由は以下の通りです。

  • 土は「自然物」であり、廃棄物処理法が定義する「廃棄物」に該当しない
  • 焼却処理が困難である

土は「自然物」であり、廃棄物処理法が定義する「廃棄物」に該当しない

廃棄物(ごみ)の処理については、廃棄物処理法(廃掃法)で詳細にルールが定められています。
この中で土は「廃棄物」に分類されていないため、市町村に処理する責務はありません。
同様に、石や砂利、砂なども廃棄物として分類されていません。

焼却処理が困難である

土は不燃性のため、「燃やして処分する」ことができません。
そのため、自治体では処理が困難なものとして扱われ、回収されないことがほとんどです。
同様に、石や砂も処理が難しいため、回収ができないのです。

少量なら回収可能な自治体もある

土はほとんどの自治体で回収不可ですが、一部の自治体では回収している地域もあります。
その場合、少量であることや、草花や石を取り除くなどのルールに従って捨てる必要があります。

神奈川県の自治体の一部をご紹介します。

  • 横浜市
    燃えないごみ(少量ずつ透明または半透明の袋に入れて出す)
  • 川崎市
    ホームページに記載はないが生活環境所に問い合わせたところ、一度に大量でなければ普通ゴミ(燃えるごみのこと)で処理可能
  • 相模原市
    土や砂、砂利は市処理不可

引用:横浜市川崎市相模原市

少量であれば回収してもらえる自治体もありますので、お住まいの自治体も確認してみるといいかもしれないです。

自治体で処分できない場合の土の処分方法は?

少量であれば捨てることができる自治体もありますが、ほとんどの自治体では土の回収を行っていません。また、土は用途によって大量に使うことが多く、「少しずつ捨てていてはキリがない」と感じる方もいるでしょう。

「自治体で回収してもらえない」
「大量の土を処分したい」
「石や植物も一緒に処分したい」

このような状況に応じて、適切な処分方法を選ぶようにしましょう。

自分の畑や庭に撒く

最も手っ取り早い処分方法は、「自分の敷地内に撒いてしまう」ことです。
庭や畑など土のある場所に撒けば、費用や運搬の手間もかからず、簡単に処分できます。
ただし、マンションやアパートなどの共有部分には撒けません。
「植え込みがあるから大丈夫」と勝手に撒くとトラブルになる可能性があるため、注意が必要です。

ホームセンターの回収サービスを利用する

ホームセンターで土を購入した場合、不要な土を持ち込むと引き取ってもらえることがあります。
「自分で袋に詰める」「車などで運搬する」といった手間はかかりますが、ホームセンターで引き取ってもらえると、気軽に処分できる利点があります。

ただし、土の回収を行っているホームセンターは多くありません。
例えば、以下のような大手ホームセンターでは回収を行っていません。

  • カインズホーム
  • ビバホーム
  • コーナン
  • コメリ
  • DCMグループ

土を引き取ってもらえるホームセンターに「島忠ホームズ」がありますが、対象商品や購入時のレシートが必要など、条件があります。
事前に店舗に確認してから持ち込むようにしましょう。

残土処理を行う会社に依頼して処分する

地域にもよりますが、残土処理を行っている建設会社などに処分を依頼することも可能です。
インターネットで「〇〇市(地域) 残土 処分」などと検索して探してみると良いでしょう。

中には、土の処分を専門に行っている会社もあり、ガーデニングや庭作業で使用した土、石、砂利、土嚢などの回収・運搬・処理を依頼することができます。
ただし、会社によっては少量の土は回収不可だったり、持ち込みであれば対応してくれる場合があり、基本的には大量の土が条件となっています。

目安として、2トン車での回収が4,000円~10,000円程度です。
土の状態(不純物の有無)や地域、自宅までの距離によっても料金が変動するため、事前に見積もりを取ると良いでしょう。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者と言えば家具や家電の引き取りが主なイメージですが、土や石など「廃棄が困難なもの」も引き取ってもらえます。
残土処理を行う会社では植物の根や石を取り除き「土のみ」を出す必要がありますが、不用品回収業者では「プランターに入れたまま」や「根や鉢底石も一緒に」回収・処分してもらえます。
自宅までトラックで回収に来てくれるため、土の袋詰めや運搬の手間も省けます。

さらに、不用品回収業者は土以外にもガーデニング用品や家の中の不用品など、何でも引き取ってもらえるのが大きなメリットです。
少量の回収よりもまとめて依頼する方がコストパフォーマンスが良いため、引っ越しや家の片付け時に依頼するのがおすすめです。

処分費用の目安は土1kgあたり50円~200円程度です。これに加えて基本料金や運搬費がかかる場合もあるため、事前に見積もりを取るようにしましょう。

詳しい回収品目や費用については、「不用品回収いちばん」へお気軽にお問い合わせください。

土の不法投棄にご注意!

土や石は自然の中でよく見かけるものですが、山や公園などに不要な土を捨ててもよいと考える人もいるかもしれません。
しかし、家庭で使用した土は自然の土とは異なるため、捨ててはいけません。

なぜなら、肥料や不純物が混ざった土を捨てることで環境が変わり、自然破壊につながる可能性があるからです。
もちろん、土だけでなく石や砂を川などに捨てるのも禁止されています。
このことは廃棄物処理法で定められており、自分の家の敷地以外に土や砂、石を捨てると不法投棄となり、「五年以下の懲役または千万円以下の罰金」が科されることがあります。

捨てるのが楽になるアイデアを実践しよう

土の処分が面倒だと感じる方は多いかもしれません。
そんな時は、捨てることのできる土を利用するか、捨てずに再利用する方法を試してみましょう。

燃えるごみとして出せる土を利用しよう

「土を捨てるのは面倒だけどガーデニングを楽しみたい」という方には、「燃えるごみとして捨てられる土」がおすすめです。ごみとして処分できるため、マンションや庭のない家の方でも気軽に土いじりを楽しめます。

商品の一例をご紹介します。

  • 燃やせるごみとして捨てられる エココソイル14L…2,480円(税込)(Amazon価格)
  • プロトリーフ すてられる土5L2個セット…1,377円(税込)(Amazon価格)

インターネットで「ごみとして捨てられる 土」などと検索すれば見つけることができます。一般的な土よりも少し割高で、店頭での取り扱いが少ないのが難点です。

また、見た目は普通の土とあまり変わらないため、自治体で捨てる際はビニール袋などに入れて「捨てられる土」と明記しておくと良いでしょう。

土を再利用する

土は一度植物を育てると養分がなくなったり、水はけが悪くなったりして再利用が難しくなります。また、根が張ってしまうなどして、新しく植えた植物がうまく根を張れないこともあります。

しかし、適切に処理をすれば土の再利用は可能です。ひと手間かけることで、土を処分する手間も新しい土を購入する費用も省け、環境にもお財布にも優しいためおすすめです。

手順は以下の通りです。

  1. 不純物を取り除くためにふるいにかける
    根や害虫などを取り除きます。
  2. 病原菌などを取り除くために消毒
    夏は、黒のビニール袋に古い土とたっぷりの水を入れて口を閉じ、直射日光に当てます。
    冬は、古い土を容器に入れて全体に熱湯をかけ、2~3週間に1回混ぜながら寒さにさらします。
    どちらも1カ月程度行います。
  3. 追加の土を足す
    根などのごみを取り除いた土は量が減っているため、新しい土を追加し混ぜます。(量は古い土の半分程度)
  4. 肥料やミネラルを補給する
    窒素やリン、ミネラル、カリウムなどが含まれた肥料を追加し、よく混ぜ合わせます。

「混ぜるだけ」の土再生材でリサイクル

ホームセンターなどでは「使用済みの古い土の再生剤」が販売されています。メーカーや商品によって使用方法や特性が異なるため、説明書きを確認したり、店員さんに相談したりしてから購入しましょう。

以下に、具体的な商品の利用方法をご紹介します。

ハイポネックス
「土のリサイクル材」

  1. 古い土から根や石、ゴミなどの不純物を取り除きます。
  2. 土の質が均一になるように、土とリサイクル材をしっかりと混ぜ合わせます。
  3. 混ぜ終わったら1~2週間寝かせて、土を再生させる

土の処分方法まとめ

今回は土の処分方法についてお伝えしてきました。
処分方法をまとめると

  • 多くの自治体では土の処分ができない
  • 自治体で処分できる場合でも、少量のみが対象
  • 山や公園などに土を捨てることは法律で禁止されている
  • 不用品回収業者(有料)を利用する

となります。

「ガーデニングや園芸を始めたい」と思う方は多いですが、土の処分についてまで考えている方は少ないものです。
土以外にも、枯れた植物や鉢底石、プランターや支柱など、ガーデニングでは捨てにくいものがたくさんあります。

土の処分方法をいくつかご紹介しましたが、一番簡単で楽なのは、不純物ごと引き取ってもらえる「不用品回収業者」を利用することです。
「プランターごと」「ガーデニング用品一式」など、とにかく手間をかけたくない方にはおすすめです。

また、長くガーデニングや園芸を楽しみたい方は「土の再利用方法」を知っておくとエコにもなり、余分な支出を抑えることができます。

ご自身の状況に合わせて、適切な土の処分方法を選んでくださいね。

土の処分にお困りなら不用品回収いちばんにおまかせ!

今回は、土の処分方法について詳しくご紹介しましたが、いかかでしたでしょうか?

年度の切り替わり時期や、引越しの時には不用品をまとめて回収してもらいたいと考える人も多いと思います。忙しくて時間の取れない方や、一人暮らしなどで手間をかけずに処分したい人などは不用品回収業者を利用してみることをお勧めします。

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