必要なくなった本棚、どうしたらいいか分からず悩んでいませんか?現代では多くの本が電子化され、読書好きの人でも本棚を持たないことが増えています。紙の本を買わなくなり、本棚が不要になると、使わない本棚は部屋のスペースを占領するだけのものになってしまいます。
最近では、なるべく物を持たずスッキリとした暮らしを求める若者が多く、大きな本棚を処分すれば、部屋はかなりスッキリするでしょう。しかし、本棚を処分するのは簡単なことではありません。
大掃除や引越し、断捨離、海外への長期出張などを機に、家具を整理しようと考える方も少なくないでしょう。本棚の正しい処分方法を知らないと、どう処理すれば良いか分からないことも多いです。今回は、そんな本棚の捨て方について解説していきます。
本棚の処分に関する疑問、「本棚は粗大ゴミでいいのか?」「粗大ゴミに出す以外の方法はあるのか?」などを解決し、業者に依頼する際の流れなどもご紹介します。ぜひ参考にしてください。
本棚の処分方法10選
本棚などの家具を処分しようと考えると、まず思い浮かぶのは「粗大ゴミに出す」という方法ではないでしょうか。
確かにそれも一つの正解ですが、本棚を正しく処分する方法は他にもあります。
中には無料で処分できる方法もありますので、メリットとデメリットを比較しながら、最適な方法を選びましょう。
粗大ゴミで処分する
本棚を粗大ごみとして処分する方法は地域によって異なりますが、一般的な流れは以下のとおりです。
- 地域の規則の確認
まず、お住まいの市町村の粗大ごみの処分に関する規則を確認します。市町村のウェブサイトや役場に直接問い合わせましょう。 - 粗大ごみとしての手続き
多くの自治体では、粗大ごみとして出すための事前申請や専用の処分券(有料)の購入が必要です。 - 処分日の確認と予約
粗大ごみの回収日は地域ごとに決まっていることが多く、事前に予約が必要な場合もあるため、予約が必要な場合は早めに行いましょう。 - 粗大ごみ処分券の購入
本棚のサイズや自治体の規定に応じた粗大ごみ処分券を市町村の役場や指定のコンビニエンスストアで購入します。 - 処分券の貼付
購入した粗大ごみ処分券を本棚に貼り付けます。 - 指定の回収場所への搬出
指定された回収日の朝、本棚を家の外の指定された回収場所に出します。
粗大ごみとして処分する際の費用相場は市町村によって異なりますが、ほとんどの自治体では数百円から数千円程度の費用がかかります。
例えば、小さめの本棚なら500円から1000円程度、大きな本棚では2000円から3000円程度が一般的な相場です。
粗大ごみとして本棚を処分するのは最もポピュラーな方法ですが、希望した日に処分できない場合や、指定の場所まで本棚を運ぶ必要があるため、時間と手間がかかることがあります。
例えば、神奈川県川崎市では「30~49cmは300円、50~179cmは600円、180cm以上は1,200円」、神奈川県横浜市では「粗大ごみ受付センターへお問い合わせください」といったように、自治体によって費用は異なります。必ずお住まいの自治体に問い合わせて、正しい金額の処理券を購入してください。
※1:川崎市「粗大ごみ品目一覧表」
※2:横浜市「粗大ごみ処理手数料表(品目別)」
ごみ処理センターで持込
本棚をゴミ処理センターに持ち込む際には、まずお住まいの地域のゴミ処理センターや廃棄物処理施設の所在地、営業時間、そして持ち込み条件を市町村のウェブサイトや直接問い合わせで確認しましょう。
この過程で、本棚のサイズや種類による制限、必要な手数料、事前予約の必要性などを把握しておくことが重要です。
本棚を処理センターまで運ぶための輸送手段も手配する必要があります。
大型の本棚の場合、トラックや大型車をレンタルする必要があるかもしれません。
本棚の内容物を取り出し、必要に応じて分解して搬出しやすい状態にします。安全に注意しながら、指定された日時にゴミ処理センターへ持ち込みます。
受付で手続きを済ませ、指定された場所に本棚を搬入し、処理が完了したことを確認しましょう。
費用に関しては、持ち込みの際に発生する手数料が地域によって異なりますが、多くの場合は比較的低コストで処分できます。
費用の相場は、数百円から数千円程度ですが、本棚の大きさや自治体の料金設定により変動します。持ち込みに関わる輸送コストも考慮しておくと良いでしょう。
知り合いに譲渡する
友人や知人、親族、ご近所さんで本棚を必要としている人がいれば、譲渡するのも効率的な手段です。
メリット
- 基本的に無料で処分できる
- 再利用することで環境に優しい
- 直接手渡しで処分できるため、手続きが簡単
デメリット
- すぐに譲渡先が見つからないこともある
- 本棚を運び出す際の手間や労力がかかる
- 運搬コストが発生する可能性がある
引っ越し業者に依頼する
引越しを計画している方なら、引越し業者に本棚を処分してもらうのが良いでしょう。
メリット
- 引越しと同時に不要な家具を処分できるため、個別に処分業者を探す手間が省ける
- 時間と労力を節約できる
デメリット
- 追加の費用がかかることがある
- すべての引越し業者が家具の処分サービスを提供しているわけではない
費用は本棚のサイズや引越し業者によって異なりますが、一般的には数千円から一万円程度が相場となることが多いようです。
新しく購入する店舗で引き取ってもらう
本棚を新しく買い替える予定のある方は、購入する店舗に引き取ってもらうと非常に効率的です。
メリット
- 新しい家具の購入と同時に古いものを処分できるため、手間が省ける
- 一般的に、購入手続きの際に引き取りを依頼するだけで済み、煩雑な手配が不要
- 店舗によっては、新商品購入時のサービスとして無料で古い家具を引き取ってくれる
デメリット
- 一部の店舗では引き取りに費用がかかることもある
- 引き取ってもらえる本棚の種類や状態に制限がある場合がある
解体して自力で捨てる
木製の本棚の場合、大きなものでも分解すれば燃えるゴミや不燃ゴミとして捨てることができます。
ただし、自治体のホームページで回収可能な大きさが定められているので、それに従う必要があります。
本棚を分解するには、のこぎりやドライバー、六角レンチ、軍手などが必要です。電動のこぎりがあると作業がスムーズに進みます。作業を始める前に、安全のため作業用手袋を着用し、必要な工具を準備しましょう。
本棚を分解して処分する手順は以下の通りです。
- 本棚から本や飾り物などの内容物をすべて取り出す。
- 分解作業を行うためのスペースを確保し、安全な作業環境を整える。
- 取り外せる棚板があれば先に取り外し、棚板がピンやネジで固定されている場合は、ドライバーなどを使用して取り外す。
- 背板がある場合、ネジや釘を慎重に取り外す。
- 側板や上下の板がネジやボルトで固定されている場合、順番に取り外す。
- 分解した本棚の部品を、自治体の可燃ごみ・不燃ごみルールに従って処分する。
一般的に、長さ1m、直径30cmの大きさにまとめて紐で縛れば燃えるゴミとして出すことができます。
この方法であれば、一切お金をかけずに処分することが可能です。ただし、一人での作業は危険ですので、複数人で行うようにしましょう。
特に女性や高齢の方は、身近な力のある人に手伝ってもらうと良いでしょう。
もし本棚の解体が可能であれば、一般ゴミとして出すことも一つの方法です。
ただし、自治体の規定サイズを確認し、ノコギリなどの工具を使用して解体する必要があります。
解体作業に慣れていない方は時間がかかったり、怪我をする可能性があるため注意が必要です。
費用に関しては、可燃ゴミや不燃ゴミとして出せる場合、費用はかかりません。
分解した本棚を指定の袋に入れ、指定されたゴミの日に出すだけで処分が完了します。
分解のメリット
- 費用をかけずに処分できる
- 作業を通じて良い運動になる
分解のデメリット
- 解体作業が必要
- 人手や工具の準備が必要
- 時間がかかる
リサイクルショップで買取してもらう
自分で持ち運びができる場合、リサイクルショップに本棚を持ち込むことで、売却できるかもしれません。
粗大ごみとして処分する際には費用がかかりますが、リサイクルショップに持ち込めば、処分費用がかからないだけでなく、不要になった本棚をお金に換えることができるのでお得です。
ただし、高額な買取はあまり期待できません。新品同様の状態や人気のあるブランド物でないと高い買値はつきません。大きな本棚でも1000円や2000円、プラスチック製の小さな本棚だと10円ほどにしかならないこともあり、最悪の場合、値段がつかないこともあります。
とはいえ、粗大ごみはお金を払って捨てるものですので、費用がかからず処分できるだけでも十分なメリットです。
メリット
- 処分費用がかからない
- お金に換えることができる
- 環境に優しい
デメリット
- 自分で持ち込む必要がある
- 高額な買取は期待できない
- 本棚が綺麗でないと買い取ってもらえないことがある
本棚の状態によっては、思わぬ収入を得られることもあります。
ただし、リサイクルショップに持ち込む際には、自分で搬入しなければならないため、軽トラックなどを借りる必要があるかもしれません。
また、事前にショップに問い合わせておくと良いでしょう。
持ち込みは基本的に買取りとなるため費用はかかりません。
状態が良ければ逆に収入を得られる場合もありますが、希少なアンティーク品などでない限り、査定額はそれほど高額にはなりません。
「金額がつかなくても良い」くらいの気持ちで持ち込むと良いでしょう。
フリマアプリやネットオークションで再販売する
本棚をフリマやネットオークションに出品するという処分方法もあります。
フリマやネットオークションに出品する場合、自分で本棚の値段を設定できるのがメリットです。
ただし、売れるまでに時間がかかったり、設定金額が高すぎると値下げが必要になるなどのデメリットもあります。また、売れた後の梱包や発送が大きな手間になることも少なくありません。
フリマやネットオークションに出品する際、基本的に費用はかかりません。最近は無料フリマアプリも多く出回っているため、無料で本棚を出品できます。
例えば、5,000円(送料別)の値段設定をした本棚が売れた場合、そのまま5,000円が収益となるため、費用がかからずにお金が入ってくるのが利点です。
ただし、輸送中に本棚に傷がつかないよう、しっかりと梱包する必要があります。
衝撃吸収材や大きめのダンボールなど、梱包材に費用がかかることも覚えておきましょう。
不用品回収業者に依頼する
本棚を処分する際には、不用品回収業者を利用することでスムーズに作業を進めることができます。不用品回収業者は様々なものを回収してくれるため、回収作業を任せられる点が非常に便利です。
本棚を処分する際に最も大変なのは、部屋から外へ搬出することです。大きな本棚を一人で運び出すのは非常に危険で、特に力のない女性や、マンションやアパートの2階や3階など階段を利用する必要がある場合はさらに困難です。
しかし、不用品回収業者に依頼すれば、これら煩雑な作業をまとめて引き受けてくれます。業者は作業に慣れているため、スムーズに作業を進めてくれます。人手を用意する必要もなく、自分で作業する必要もないため、非常に便利です。
ただし、他の処分方法に比べて費用がかかります。おおむね5,000円ほどの費用が発生しますが、本棚の処分は危険を伴う重労働作業ですので、一人で処分するのが難しい場合は出費を惜しまずに不用品回収業者を利用するのが賢明です。
多くの不用品回収業者は24時間対応可能で、忙しい人でも利用しやすいです。電話一本で連絡すれば、後は業者がすべて対応してくれます。しかし、中には悪徳業者もいるため、業者のリサーチは必須です。作業後に見積もりとは違う法外な金額を請求されたり、不法投棄をする業者もいるため、注意が必要です。
メリット
- 人に作業を任せられる
- 自分が危険な作業をすることがない
- 忙しくても利用できる
デメリット
- 費用がかかる
- 他人を家に上げなければならない
- 悪徳業者に遭遇するリスクがある
本棚を含めた不要品を回収して良いのは、「廃棄物収集運搬業」の資格を得ている業者のみです。この資格を得ていない業者が不要品を回収することは違法となるため、依頼する際には事前に確認が必要です。
費用は業者によって異なりますが、本棚一つの回収であれば数千円で済むことが多いです。ただし、人件費や管理費がプラスされることが多いため、複数社に見積もりを依頼して比較検討するのがおすすめです。
DIYで再利用する
本棚としての役目が終わったとしても、自分の手で別の用途に作り替えるのも一つの方法です。
プラスチック製の本棚は改造しにくいですが、木製の本棚は木の板でできているため、他のものに作り替えやすいです。
収納棚やサイドテーブルなどに改造すると、使い勝手の良いアイテムに生まれ変わります。
DIYにはのこぎりやドライバーなどの工具が必要で、ある程度の知識やノウハウが求められますが、「自分でものを作り出す」という体験は非常に有意義です。
自分の手で作ったものには愛着が湧き、達成感や満足感を味わえるのがDIYの魅力です。日曜大工に興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
メリット
- 自由に何にでも作り替えられる
- 達成感や満足感を得られる
- 環境に優しい
デメリット
- 工具が必要
- DIYの知識やノウハウが必要
本棚の種類ごとの捨て方
本棚と一言で言っても、その種類は様々です。
一般的には木製の本棚を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際にはさまざまな素材で作られた本棚があります。
例えば、自然素材で作られた木製本棚は、どっしりとした重量感と穏やかな印象を与えます。
一方で、軽量で持ち運びが容易、かつ安価で手軽に扱えるプラスチック製本棚もあります。
また、直線的なデザインと光沢がクールな印象を与えるメタルラックも人気です。
本棚の素材は持ち主のライフスタイルによって選ばれますが、素材によってその処分方法も異なります。
木製の本棚
木製本棚を捨てる際に気を付けてほしいのは、その大きさと重量です。本格的な本棚は木製のものが多く、大きいものから小さいものまで様々ですが、大きなものは特に重くなります。小さな本棚でも、意外と重さがあります。
本棚を捨てる際には、まず部屋から運び出さなければなりません。大きくて重い本棚を一人で運ぶのは非常に危険です。
解体する場合も、人手があった方が安全かつ迅速に作業が進むので、木製の本棚を処分する時は複数人で行うようにしましょう。
また、木製の本棚は燃えるゴミとして出すことができます。自治体が規定する大きさまで解体する必要がありますが、小さな本棚であれば、のこぎりなどで小さくすることでまとめて燃えるゴミとして出せます。
プラスチック製の本棚
プラスチック製の本棚は、木製の本棚とは違い燃えるゴミとして出すことはできません。
プラスチック素材のため、燃えるゴミとして処分できませんが、粗大ゴミとして回収日に出すことは可能です。
プラスチック製の本棚は安価で手軽に手に入るため、小さいサイズのものが多いです。
木製本棚はサイズが大きく、粗大ゴミの回収日に出すのが難しいことがありますが、プラスチック製の本棚なら不燃物として回収してもらえるので、費用をかけずに処分することができます。
ただし、ゴミの処分についてはお住まいの自治体の規定に従う必要があります。
処分を検討している方は、自治体のホームページでゴミの処分方法を確認しましょう。
メタルラックの本棚
スチールなどの鉄製品で作られているメタルラックは、地域のゴミ回収の日にゴミとして出すことはできません。
小型のものであれば粗大ゴミとして出せますが、人の背丈ほどある大きなものは回収してもらえません。
しかし、メタルラックは本棚以外にも多用途に利用できるため、リサイクルショップやフリーマーケットサイトで売ることができます。人気のある素材なので、高額買取も期待できます。
メタルラックは簡単に分解できるため、重量があっても一人で分解することが可能です。
本棚として利用しなくなっても、棚の配置を変えればキッチンの棚などとして再利用できます。別の用途に活用するのも良いでしょう。
本棚の処分にお困りなら不用品回収いちばんにおまかせ!
今回は、本棚の処分方法について詳しくご紹介しましたが、いかかでしたでしょうか?
年度の切り替わり時期や、引越しの時には不用品をまとめて回収してもらいたいと考える人も多いと思います。忙しくて時間の取れない方や、一人暮らしなどで手間をかけずに処分したい人などは不用品回収業者を利用してみることをお勧めします。
不用品回収いちばんは出張費用、搬出作業費用、車両費用、階段費用などがお得なプラン料金になっており、処分もスピーディーに行います。また、警察OB監修による安心安全第一のサービスを提供させて頂いております!
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